昨日アップした人体モデリングの画像について感じていることを書いてみたい・・・・。
私は、殆ど絵を描いている方々と同じ感覚になっていると感じていて、これらの人体モデルをモデリングしている時も、ブラシュアップしている時も絵を描く感覚にそっくりだと思う。
そして各部品を組み立てて評価し、又修正して、又組み立てる。そんな作業、を何度となく繰り返しているうちに、人体のバランスや顔つき、立ち方、手の位置や姿勢そのもの、といった具合に、自分の感覚で感じている理想の人間の姿を追い求めていることに気付く。
上のアングルで見た女性体CADモデルが私の最も気に入っているキャプチャ・ショットです。膝や足首の関節の部分を見れば組み立て玩具の様ですが、実際の人間の持つボリューム感や柔らかさも感じられると思うのですが・・・如何でしょうか?このヒップの丸みは大腿部上端をボールジョイントとして使うアイディアから生じましたが、違和感の少ない股関節として機能していて、我ながら、予想を超えて上手く繋がっていると感じています。(肩の関節も同様な思想によって造形しました。)
特に女性体のモデルを扱う時間は男性のそれに比べて倍以上の時間をかけているように思うし、段々と思い入れが加わって、この人体モデルに恋心に似た感情を持ってしまったように感じる事さえある。
もしかしたら絵を描く画家よりも、人形師のやっていることに近いかもしれない・・・、と思ったりもします。
それは、この3D人体モデルには写真などの実在するモデルが居ない事があり、手足の長さやバランスも、最初に自分の肉体を採寸して得た数値情報しか無く、そこからの創作ですから、言わば想像の産物なのです。
これらのパーツの膨らみ加減も、ボディーの筋肉の浮き上がりや骨格などの表現を含め自分としてやれると思う範囲で言えば半分以下しか達成できていません。
つまりこのモデリングの完成度は50%に満たないのです。
どんな創作物も、そうした意味では未完成なものと言えるかもしれませんが、私のこの3Dモデリングの3D・CADの可能性を思う時、それはミクロンオーダーで変更ができる奥深さを持つツールであるところから言えば、絵画や彫刻とは比較にならない程の詳細さが表現できてしまう事からも、この先のブラッシュアップ作業自体はほぼ無限の奥深さを持っていると言える訳です。
このモデリングされた顔についても最初の頃からのことを思えば相当進歩して来たのですが、それを見てください。(以下参照)
↓ 人体モデルを供給し始めの頃約10年以上前か?
↓ 体を一新してから作った埴輪風の頭部は6~7年前か?
↓ ここからは、2021年以降、顔をリアルにモデリングするチャレンジの成果。
↓ 2022年になって、面の滑らかさも少し良くなった。
↓ 最近の物で光の当て方も工夫している。
この様な具合ですが、まだまだと言う訳です・・・・。
そうは言っても、3D・CADのソリッドモデリングでここまで描いているオペレーターは業界を見回しても殆ど見かけませんから、もしかしたら地球世界的にもこうしたソリッドモデリングが可能な人は非常に少数の人だけかもしれないと思います・・・。
あと数年、私が元気なうちにどこまでやれるか・・・、解りませんね・・・・。
Posted at 2022/09/15 16:13:42 | |
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3D・CAD | 日記