私は、且つて軟式の草野球をやっていた頃が有って、監督兼、投手か捕手がポジションでした・・・・。
日曜日には朝早起きして、その野球をする為に市川の北方という場所に有る某私立高校のグランウンドで草野球をやっていたのです。
私は監督を任せられて、少しでも朝は眠っていたい時代の若者を電話で起こして何とか9人を集めるのが役割でもありましたが、ピッチャーかキャッチャーが守備位置であり、キャッチャーとして出場する回数がピッチャーとして出ることの3倍程多かったのですが、それ以外を守ることは無かったと言う事は、バッテリーの事は、まあ、わりと良く解っていたと思っています・・・・。
勿論プロ野球やMLBのプレーを自分と比較しようなどとは微塵も思ってはいませんが、曲がりなりにもそうした野球というスポーツをしていたという経験から、多少はバッターの考える事とかを想像することは有るのだ・・・・。
そこで大谷翔平のバッティングを想像してみたのですが、MLBでは投手の投げるボールはNPBの平均よりも5km/hほどは速い事も有り、投げたボールを打ってホームランにするには、投手の投げたボールの球速やコース、球種を見極めてバットを振ったとしたら100%近く振り遅れの空振りになります。運よく投手が遅いボールを投げた時だけバットに当たる可能性はありますが、球種などを見極めてから反応したのではホームランは先ず打てないし、バットにさえ当てられないことになると思うのです。
では大谷選手はどうやって毎年30本以上のホームランをかっ飛ばしているか?という事を想像すると、彼は投手の投げるボールの速度に合わせて体を起動し始め、投手が投げたボールの軌道の極初期の内にそのボールがホームベースのどの辺を通るかを判断してバットを振るかどうかを決め、そしてストライクゾーンへ来ると感じた時にバットを振り始めているはずです。
球種(変化球か速球か)は、カウントによってどんな球速のボールを投げて来るかはあらかじめ決めていると思いますから、自分の予想した球種のタイミングで振ると思うのです。
例えば、スライダーが武器の投手だから、このカウントではスライダーを投げて来る確率が高いと読み、スライダーに合わせてスイングを起こし、実際のボールの軌道を見ながら微調節してボールを打ちに行くという風な事でしょう・・・・。
そういう様な「判断と読み」でバッターボックス内で打ちに行かないと、先ず当たらない程にピッチャーの投げるボールは速く、切れも有るのがMLBの投手だと思います。
従って、その読みの裏をかかれてしまえば、敢え無く三振というケースが増えて行きます。
勿論大谷は全ての打席でホームランを狙いに行っている訳では無いはずですが、ヒットを狙いに行くこともあるし、フォアボールで出塁しようと考えることもあるでしょうが、大方はホームランを打つ気持ちでボックスに立っていることが多いように見えます。
そして基本的には相手ピッチャーの一番速い速球にタイミングを合わせますが、変化球が来そうな場合はその変化球のタイミングで動き始めることも、割と多いと思いますね・・・。
つまり、大谷だけでは無いですが、バッティングの結果は、相手投手がどんなボールを投じるのかを読む予想力で80%以上が決まってしまっていると私は思っています。
因みに投手の投げるボールを見てから判断して打ちに行くようなバッティングは投手の投げるボールの速度が110km/h以下の場合はそれでも可能性はありますが、130km/hを超える速度のボールを投げる投手に対しては、タイミングと予想で振り始めないと草野球でも全く間に合いませんでした。
余談ですが軟式のボールでもホームベースから90mと書いてあるレフトやライトのフェンスに向かって投げ、直接当てられる人は概ね120km/h以上のボール速度が出ているはずで、草野球の投手としては速い球を投げる方に入りますが、30歳の頃の私はバッティングセンターのスピードガン計測で、125km/hは出ていました。恐らく中学生の時からテニスをしていてオバーハンドのフラットサーブが得意でしたので、その肩の使い方が野球の投手とほぼ同じなことで鍛えられていたのだと想像出来ました。元々私の筋肉の収縮速度は遅く、凡庸であったのですが、そこの筋肉は収縮速度が遅い割には割と強く鍛えられていたのだと思います。
Posted at 2024/08/03 15:25:53 | |
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