2024年08月01日
「納車しました」は、納める側が言う言葉であるのと同様に、「指名しました」も誰かを誰かが特定する時に使う言葉です。決して指名された側の人は「私は今回指名しました銀河遼です」と指名された時には言いません。「指名頂きました」とか「指名された」とかになります。
この場合の言葉の使い方は「納車しました」の使い方と全く同じで、される側(受動側)は「納車されました」「納車になりました」の様に「納車」「指名」という行為自体に方向性が有る為、基本的に不可逆な言葉と言えます。
この様な言葉は他にもあって、言語学に詳しくない私でも方向性が有る言葉は幾つか思いつきます。
例えば先程タイトルにした「指名」もそうですし、「求婚」も同じく方向性が有ります。「受領」も受け取る側が「受領しました」と言う受動側だけが言う方向性があり、能動側の渡した側はその時に「受領しました」とは言いません。
他にも「送球」「投石」「進言」「被弾」等、方向性を持った言葉がある事は皆様も良く御存じではないでしょうか?
こうして幾つか挙げてみれば解って来て、これらの、どの言葉も名詞化しており、実際使う時には「する」等の動詞と共に使う必要がありますが、それらの方向性の有る熟語の中には「送」「投」「進」「指」「納」「被」「受」「求」といった、方向性が有る動詞が含まれている事に気付きますよね?(「指」は「さす」という動詞)
「納車しました」と車を受け取った側の人が言う事は日本語として間違っているという理解が乏しい方には、特にこれらの方向性が有る他の言葉の存在を思い出していただき、「納車」という言葉は本来、「納める」という能動側からの方向性の有る動詞語が元になって出来ているという事を理解してください。
これは間違ってしまった貴方のためですから、誤解のないようにお願いします、私はそういう間違いをしてしまった方が今後も間違った言葉遣いをして恥をかいたりしない様に言っているのであります。
これは知っていて損になる事ではありませんよね・・・・。
Posted at 2024/08/01 09:08:15 | |
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知っていて損の無い話 | 日記