若かった頃の想い出の中で、もしあの時に回避できていなかったら、現在の自分は居なかったかもしれない・・・。
そんな危険な想い出をたぐって見た・・・・。
その1:高校2年生の頃、冬休みにアルバイトでガソリンスタンドで働いていたことがあり、先輩の運転する車でプロパンガスの配達の助手をしていて、ガスボンベの集積所で車がバックして来た時に、運転する先輩の死角にいたらしい私は、コンクリートのデッキと車の後部に危うく挟まれそうになった。
ものの0.3秒気付くのが遅かったとしたら、自分はダットサントラックの荷台の後部と高さ1.2m程のコンクリートデッキに挟まれて大けがをするところでした。実際にダットラの後部はコンクリートデッキの上端に張ってある古タイヤの表面にドスンと音を立ててぶつかった。
ひらりと体を躱して難を逃れたものの、直後にその間一髪の出来事を振り返り冷や汗ものだったのでした。もし挟まれていれば少なくとも骨盤と大腿骨上部の骨折は免れなかったと思うし、もしかしたら内臓破裂と言うことも有り得たかもしれない。
その2:確か21~22歳の頃だったと思うが正確な年号は良く思い出せない。やはりアルバイトで印刷業の会社に勤めていて、半ば社員の様な扱いを受けて居た頃、会社のホンダN360を借りて帰宅していた時の翌朝、京葉道路の花輪インターチェンジのカーブで単独横転事故を起こしてしまった。原因は車体の左側に在った燃料タンクの給油口の蓋がされていなくて、満タンに近かったガソリンが、勢い良く右カーブを曲がったことで遠心力で給油口から溢れ出て、ボディーを伝って左のリアタイヤを濡らした為、ギリギリの速度で右へのコーナリングしていた車のタイヤは一気に滑り、車が横向きになったことでハイサイド的に引っ掛かる様に横転してしまったのでした。(助手席に同じ会社の同僚を一人乗せていたことも重心的には影響した。)
燃料が流出し続けていたのを後続の車のドライバー(船橋警察署の警察官の通勤途中だった)が見つけてくれて、手伝ってくれて横転した車を元に戻したが、火が着かなかったことが不思議な程給油口付近は道路とこすれて塗装が剥げて鉄の地肌が見えていたから、恐らく火花が散ったはずで、最悪キャップの無いタンクのガソリン蒸気に引火して爆発炎上も有り得る状況であった。
実際に火災にならなかったのは不幸中の幸いだった訳ですが、キャップを閉め忘れて外のカバーを閉めてしまったガソリンスタンドの店長は私の追及には逃げの一手で全く非を認めませんでしたが、現在ではタンクキャップとボディーは落ちたり外れたりしない様にくっつけてあるのはそんな事故が起こらない様にして有ると解る。
偶然にも父の部下であったことも有る交通課の警察官が私の真後ろで無茶な運転を見ていたことになったのでしたが、事故処理を含めいろいろと御世話になりました。
その3:多分50歳の後半ごろ、仕事先の工場に2週間ほど泊まり込んで新しいアルミホイールのデザイン~金型製作までを一人でこなしていた時の事。(社長が入院していて、新しいホイールの製作全般を任せられていたのです。)
本来私はデザインと、3D-CADによるモデリングとモデル反転からのマシニングセンタによる金型切削用のGコードを出力する迄が仕事だったのですが、丁度その当時、MCのオペレーターが会社を辞めてしまい、更に汎用旋盤で加工の出来る社員がインフルエンザで休んでしまっていて、マシニングセンタの金型加工も私がやることにして、更に旋盤加工も自分でやってしまう事にしていたのです。
確か土曜日の深夜近くに一人で金型のリング部分の内径を旋盤加工をする為に、旋盤の三つ爪チャックで掴ませたものの、掴んだ爪で歪つにならぬように弱めに締めていたことが災いし、重さ10kg程の鉄のリングが内径を切削するバイトの負荷に負けてチャックから外れてしまい、突き出た中ぐりバイトに絡まってグルンと周って勢いよく飛び出してしまったのでした。
瞬間的にチャックから外れた鉄製のリングを私は見失ってしまい、何処に飛んで行ったのかが判らなかったのですが、次の瞬間自分の足元のすぐ前に落ちて来て大きな音を立てて弾んで飛んで行ったのでした。リングが弾んだその距離から考えて旋盤のほぼ真上の7~8m上空に舞い上がって私の足元に落ちて来たのだと理解出来ました。
恐らく、私があと30センチ程前に立って居たら約10kgの鉄製のリングはヘルメットを被っていない私の頭部を直撃して、最悪の場合私はそこで人生を終わらせてしまったかもしれませんでしたから本当に危険な事件でした。(その後、鉄製のリングを拾ってきて落下で歪んだ部分を修正して無事に完成させましたが、誰も居ない工場で深夜一人で旋盤を使っての仕事は危険な事であるとは思っても居なかったのでした。)
以下の画像のホイールの金型を作っていた時の話でした。

Posted at 2025/02/06 16:51:46 | |
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