出ました!前回のランサーバンをも上回る極低年式!! ここまでくるともう“クラシックカー”の範疇?って感じのコレ⇒『昭和44年(1969)2代目H130型セドリック・スペシャル6』!!
昭和35年に日産の頂点、イメージリーダー的にデビューしたセドリック、2004年にオーナー向けモデルは後続フーガに譲りましたが営業用(ハイタク)に名前を残し54年間現役として頑張ってきましたがいよいよ今年でその営業用も製廃になると先日ニュースにもなりましたよねー…
現行Y31型営業用ですら発売27年になりますしスッカリしっかり浸透している老舗のネーミングがまた消える、淋しさを隠せません(+o+)
そんなセドリックですので暫くコイツの出品も追っかけてみようかなと…。
その第一弾が今回見つけたセドリックの中では最古参の2代目H130型!
さすがに初代D30型は探しきれませんでしたがこのコーナーで何回か取り上げたセドの中では一番の低年式!
一昨年これの現役車を目撃、また、横浜自宅のそばにもこれが生息中ですので感覚麻痺でそう珍しくは感じませんが間違いなくこれも博物館級ですネ!
上述の2台は極低年式高級車にありがちなアメりカングラフティー?ムーンライダー調にかなりカスタマイズされたモノでしたが今回取り上げる出品車は天然状態のフルノーマル、痛みはそれなりにあるのでレストア前提でしょうがそれベースとして見れば年式から考えると上物に思います!天然130は既にかなりレアです!
130セドは65yに発売、410ブルと同じく伊・ピニンファリナのお得意尻下がりのあまり好みのスタイルではなかったですがワタクシの幼少期の“高級車”“公用車”“パトカー”ではクラウンのS40/50と並びお馴染の珍しくとも何ともないモデルでした。
130はイヤーモデル制を採り計5回もMCが行われますが3回目まではグリルの小変更やテールランプの意匠変更でしたが4回目、68yのMCはビッグMCでドア形状以外はプレスラインまで大幅に変更、このモデルからサイドガラスにカーブドグラスを採用しまた尻下がりのテール部も手直しされライバルのクラウンやデボネア、ベレルがそうであったように米式高級車の如くテールをピーンと張り堂々とした出で立ちに変身!これに合わせFrもそれまでライト部が飛び出る60年代のデザインがら一気にシャープな一直線のグリルになり70年代風格に味付けされワタクシもそれまでクラウン派だったところコロっと寝返り?セド派になったのを憶えています(汗)
尚、この最終型でも一度MCが行われており130は次期型230デビューまで実に6年存在した長寿でした!
130最終(68y~)モデルと言えばワタシらの年代のアクション物好きにやはりこのドラマ=大都会PARTⅡの印象!
地味~ぃなPARTⅠ(闘いの日々)でも何気にパトカーで使われますがこれでのアクションは皆無、やはり130=PARTⅡの印象ですね、他番組は特別機動捜査隊(古ッ=特捜最前線の前番組!)
PARTⅡの放映は1977年ですから130最終型→230へのFMC(71年)から6年も経っていながら何故かメインでこの130が大活躍、主人公の黒岩刑事(渡哲也)も愛用しますが悪役~破壊車輛までほぼ130が使用されておりこの番組で現存していた130をかなり消したのではないか?と勘ぐりますw
しかし当時は大都会に限りませんが憧れの高級車をいくら低グレード(中には中級グレード)でも僅か6年破壊してましたからね、現代ですとゼロクラや初代フーガですよ!!勿体無い(*_*;
大都会~西部警察で230が大量破壊されていたのでどうしても石プロ刑事モノの破壊車輛=230のイメージが強いですが130と他のレギュラーはHA30グロリア(縦グロ)が原点だったんですよねー…
130セドはその後「大都会PARTⅢ」の第一話“帰ってきた黒岩軍団”で石プロ在庫を全て潰したようで西部警察に至るまで画面に出る事はなかったように記憶してます。
↓渡さん(黒岩~大門・倉本=ゴリラ)の愛車?はマシンXでもZでもVR-4でもなく130が原点なんすよー!
オイ、TVの話はもうエエから本題行けですか?(笑)
ハイハイ…
出品車は前述の通り評価も入らないノークレーム扱いなので決して状態はよくなく不動or部品取りレベルで考えた方がいいかもしれませんがそれにしては外装は年式からすれば上出来!
大体60年代なんて防錆対策なんて後年~現代の比較にならないお粗末さですからね、この時代のモノがこのヤレ程度で残っている事を評価すべきです。
もっとも防錆技術は低くとも逆にこの時代、特に高級車は鉄板もブ厚かったですから比較的極低年でも高級車になればなるほど保管環境によっては充分耐え凌いでいるのも多いようです。
↓メーター改ざんなんて気にしてられない!それ以前にエンジンかかればラッキーですね!
グレードは高グレードにあたるスペシャル6、この型の130はSTD/バン用(4気筒)、普及用、高級用、超高級用(6気筒)の4種のグリルデザインを持っており一番見かけたのが現車の普及用、6気筒の名機L20型をこの最終130で初搭載、65年~68年に搭載していたJ20型6気筒をパワーアップし静粛性を高めたこのL型エンジンはこの後日産のメイン6気筒になり昭和60年まで、セド/グロで言えば430、最後はR30スカイランまで一線を張っていきました!
尚、スペシャル6は130デビュー時は最高グレードながら最終型ではスペシャルGLが追加され(㊤大都会の紹介画像)最高峰を退いたものですがそれでも当時OHCの6発なんてのは庶民からすれば夢のようなエンジン、何せまだ軽には空令2st2気筒、大衆車はOHVの4発が当たり前の時代ですからそれはもう高根の花だった訳です。
さて、出品車ですが評価するとしたら外装Eってところ?残念ながらこの会場は室内写真がありませんから内装評価は不可能ですがこの外観からそうは荒れていないと感じます。
気になるのは画像の限りではやはりトランクの大きな錆ですがこれ位なら充分まだ修復可能ですしね、機関の具合が気になるところですが日産マニアやクラシックファンにはタマランでしょうね。
↓トランクの錆さえ修復すれば立派になりますねー!
希少なノーマル130最終ですしCS放送でようやく近年解禁されDVD化もなされた大都会シリーズで注目された?130セドですからさぞ落札も高額だろうと思いきや意外に安く二桁オーバー20手前と言ったところでした、やはり何か画像では解らない瑕疵があるのでしょうが安過ぎ、評価低すぎです(怒)
まさか業オクなので書類ナシという事はないでしょうが…
↓それにしても5ナンバー枠に思えない重厚なスタイリングは今のデザイナーでは表現できんでしょうな~…
出品会場は奈良県!さすが歴史と伝統、文化を重んじる地域?まだこんな天然の130が生息するとはシカせんべいより売りになりますネ(笑)
【セドリック製廃記念!?】の第一弾、奇跡の生存130セドでした~(^.^)/
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Posted at
2018/03/24 20:00:10