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2023年05月26日

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第24弾!!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第24弾!!
”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る、今回は久々?我がMMCから(^^;


ギャランGT、ギャランスポーツと三菱も基幹車種でド変態をやらかしてますが第二の重要基幹車種であるランサーでもやってるんですわ、その変態車こそこれですナ




⇒『初代A155A/A156A型ランサーフィオーレ(1982 昭和57年~1983 昭和58年)
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まっ、ランサーの名前ではありますが実際はミラージュだってのはご承知の事と思います、当時、既存小型車がスペースで有利だったFFモデル、これの老舗であるホンダシビック、日産チェリー(→パルサー)、スバルレオーネに追従しトヨタが初代ターセル/コルサでFFに名乗りを上げBIGネームの日産サニー、マツダファミリア等続々とFR→FFに転換、この時のFF化の波は世界的なモノで後年はミディアムクラスまでこれに倣いFF化され今やクルマ=FFが常識となる基礎をこの時のコンパクト~大衆車クラスの転換で築いた訳です。

三菱も1978年の初代ミラージュで初のFFモデルを設定、新設販売店「三菱カープラザ店」から発売しこのミラージュは順調にヒット、これに対し旧態化FRモデルだったランサー(2代目 EX)に危機感を持った従来の三菱販売店(カープラザ発足以「三菱ギャラン店」に名称変更)向けにミラージュのセダンモデル(ミラージュサルーン)を借りてきて同クラスのランサーの名を冠させ「ランサーフィオーレ」とし”ウチにも流行りのFFセダンあります!”的にリリースしたモデルです。

ミラージュも78年の発売以来、3ドアHB/5ドアHBでモデルを維持してきましたが82年のMCでノッチバックのセダンであるサルーンを追加(この時にミラージュⅡに名称変更)、これと同時にフィオーレも発売、中身は勿論まんまミラージュ、グリルの僅かなリ・デザインとエンブレムのみ違う完全双子車ですね、この時代は三菱に限らず双子三つ子は当たり前の時期、アンチョコに一粒で2度美味しいがまかり通った時代ですわなw

ベースとなったミラージュⅡサルーン
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初代ランサーフィオーレの概要…

ボディ
4ドアセダンのみ

駆動 FF

搭載エンジン
G11B型 1.2L 直4 SOHCキャブ 72ps/G12B型 SOHCキャブ 82ps

ミッション
4速MT+2段副変速機

足回り
Frマクファーソンストラットコイル/Rrセミトレーリングアーム式4輪独立懸架

車両寸法
ホイールベース2380mm 全長4105mm 全幅1610mm 全高1350mm

車重
830kg(1400SL)

まんまミラージュなので同車の売りだった実質10速となる”スーパーシフト”なる副変速機もそのまま、ただミラージュのアイコン?であるHBモデルは未設定であくまでセダンのみ、この時代はまだまだ一般ファミリーカーはセダンが常識でありHBは若年層向け、遊び車的に捉えられる時代でもあり中身はどうでも一応ランサーの為、ランサーが伝統的に維持するセダンボディのみでデビュー(クーペ版セレステは派生モデルのためあくまで本流ランサーを基準)

ミラージュのHBボディをトランク付きノッチバックとしたスタイリングは案外破綻もなく自然な成り立ち!?
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発売は82/2月でミラージュⅡサルーンと同時、しかし三菱自身もミラージュに力を入れるもフィオーレはほぼ訴求はなく当時、ミラージュⅡサルーンとフィオーレの比率は9:1といった感じで例え見かけていてもほぼミラージュと認識されフィオーレと気付くのは困難と言っても相違ない程見れないモデルでしたねぇ…

82/8月にはやはりミラージュと同時にG12Bエンジンにターボを装着したランサーフィオーレ1400GTターボをTOPグレードに追加、これが初代フィオーレの唯一のトピックらしいトピック。

1400GTターボ
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日産に日本初ターボで先を越された三菱は親会社三菱重工のターボチャージャーを三菱全車種に順次搭載、軽のミニカアミ~大型のふそうまで排気量に合わせた内製ターボを揃え”純血ターボ””フルラインターボ”を売りにターボ元祖の日産を上回るターボ攻勢を掛ける一環がこのフィオーレ/ミラージュターボ、現代目線で見ると何ともショボイSOHCのキャブレターながら1.4Lで105psの性能は当時としては破格のスペックでそれなりの注目は集めておりました!

三菱重工TC-04型ターボチャージャー装着のG12Bターボエンジン
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これによりランサーはEXターボ通称ランタボとフィオーレのターボで2つのターボモデルをラインナップ、ラリーで強く内外で名声を高めた”ランタボ”の弟分としてセールスを掛けるもあまりににミラージュなのでその戦法は失敗、ターボ追加もフィオーレの販売増強は知名度UPには貢献できなかったのが事実ですね。

フィオーレは母体のミラージュが発売以来5年を経過し83/10にFMCを実施、同時にフィオーレも2代目にチェンジ、初代フィオーレは僅か1年半のモデルライフで終了となります。

ミラージュとの兼ね合いで極短期間で消えた初代フィオーレ、あくまでサブ・ランサー的役割でミラージュのオマケ的扱いだったものが2代目からはランサーEXの陳腐化もあり本腰入れてフィオーレの拡販に取り組み初代フィオーレとランサーEXの立場が逆転、最終的にEXは87年まで引っ張るも廉価版と人気のターボのみに絞られ従来のランサーの系譜は2代目フィオーレに受け継がれギャラン店の本気の取り組みからミラージュ同等の知名度、販売を誇るまで成長しました、このためより初代フィオーレの影は無残なモノでランサーフィオーレと言えば実際2代目のイメージしかない という方が殆どだと思います…。

時代の流れに合わせ急遽FF車の埋め合わせに用意された初代ランサーフィオーレ、ミラージュやランサーEXの常に影に隠れた僅か1年半の人(車)生、変態車に相応しい境遇だと思いませんか……!?!?
(^_-)-☆

変態度指数:★★★☆☆
ブログ一覧 | 変態車 | クルマ
Posted at 2023/05/26 22:11:33

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