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2023年06月29日 イイね!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第27弾!!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第27弾!!
変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る、第27弾は我が国のVIPカー創世期を飾ったモデルをお届け!

まぁ、これは”変態”と言っても車格的に一般に出回るクルマではなく当時、日本の中枢である永田町で位しか見れなかったモノ、しかし長い歴史あるクラウンの中で異端児である事は間違いなく後にも先にもVIP専用クラウンというのはこのモデルだけなので言わば”クラウンの中の変態”と受け止めて頂けたらと…


と言う訳で今回のお題はこのクルマ!


『VG10型クラウン・エイト』
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1955年に我が国初の本格的純国産としてデビューした初代クラウン(RS10~30)、7年間のモデルライフで一部富裕層のオーナーカー、官公庁の公用車、タクシー/ハイヤー、パトカー等と幅広く普及、まだまだクルマが一家に1台なんて夢のような時代ながら日本人に国産車の存在感を植え付け戦後10年を超えて”日本にクラウンあり”と言わしめる存在となります。

そんなクラウンが1962年(昭和37年)に初のFMC、より現代的にアメリカンな低く伸びやかなフラットデッキスタイルを採用、どこから見ても高級車然となる佇まいは当時高級車と言えば輸入車!と言われる中でクラウンはそれらと肩を並べても遜色ない存在…

昭和37年に初のFMCで2代目となったS40型クラウン
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S40クラウンも先同様に幅広く普及、しかし当時、ショーファードリブン(運転手付きの本来の意味のVIPカー)がアメ車に占めらている内情に飛躍的技術力で大型乗用車(法規上は普通車)を各社開発、既存高級モデルをベースにボディを拡大しベース車を超える大排気量エンジンを搭載した内製VIPカーがデビュー、高級車の老舗であるプリンスからグランドグロリア、日産からはセドリックスペシャル、そしてトヨタはS40クラウンをベースにしたクラウン・エイトを1963年に発売しました。

1963年に発売されたクラウン・エイト
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同年2月発売のセドリックスペシャル、5月に発売されたグランドグロリアが既存のボディはそのまま、若しくはホイールベースをやや伸ばした程度でエンジンを直6 2.5/2.6リッター級に拡大したものであったのに対しクラウンエイトは全長(W/B)のみならず全幅も大幅に拡大、エンジンも2.6LながらV型8気筒を搭載、わが国初のV8セダンでした!

国産乗用車初のV8エンジンを搭載
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クラウン・エイトの概要…

駆動 FR

搭載エンジン
V型 ALLアルミ製2.6L 直4 OHV キャブレター 115ps

ミッション
トヨグライド2速AT/4速MT(後期型のみ)

足回り
Frダブルウイッシュボーン/Rr5リンク/リーフ

車両寸法
ホイールベース 2740mm 全長4720mm 全幅1845mm 全高1460mm

車重
1375kg

型式はVG10型としSを基本とするベースのクラウンとは別車種扱い、売出し価格は東京店頭渡し165万円という当時としては超高額、同時期の一般訴求大衆車パブリカ4台分の金額でした。

生産台数は年間500台、ライバルのグランドグロリアが長き伝統から皇室、宮内庁向けに納入されたの対しクラウンエイトは内閣総理大臣を始め政府要人の公用車に採用、他にグランドグロリアやセドリックスペシャルと並んでハイヤー等でも使われていました。

クルマの性格上、ベースのクラウン含みまだ日本では殆ど普及していなかったパワー装備がふんだんに与えられ2速トヨグライド(AT)、パワステ、パワーウィンドウ、電磁式ドアロック、コンライト(オートライト)、オートドライブ(クルーズコントロール)等VIPカーに相応しい内容、後席優先を表すS40クラウンにはないRrセンターアームレスト、Rr開閉式三角窓も与えられています。

基本的にはS40型クラウンのデザインを踏襲したエイトのインパネ


1800mmを超える全幅からなる室内は広大そのもの!
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このクラウンエイト、さすがにワタシも触れた事はありませんが幼少期に1度目撃、都内で前を走るやたらベタンと幅広な異様なクラウンに驚き運転していた父に「あのクラン何?」と尋ねエイトだと言う事を教えてもらい知った次第、MS40クラウンは父が会社の社用車を時々乗って帰ってきていたので馴染みあるもその”異様”なエイトの姿は当時4~5歳の幼児でも腰抜かす驚きw 三つ子の魂百まで!じゃないですが半世紀以上前の衝撃は今も覚えています、首都圏ながら神奈川でVIPカーなんて見る事はまずなかったし都内、しかも永田町に行けば見れる程度の希少なクルマ、恐らく同世代のクルマ好きでもこれ実車見た人間は数える程かと思います…。

1965年MC後の後期型エイト
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以上のように国産VIP市場に一定の功績を納めたクラウン・エイトは1967年にベースのクラウンが次期型にFMCした際に消滅、僅か4年のモデルライフでしたがトヨタはエイトの経験、実績を元に専用設計の新車種『センチュリー』を開発、1967年よりエイトから切り替え新開発のV8エンジンを搭載したセンチュリーを国産最大級の乗用車としてリリース、一時はV12まで搭載する我が国の最高級車として歴史を刻み現在に至ります!

尚、クラウンのV8、エイト以降はセンチュリーの兼ね合いから設定されませんでしたが1987年、S130時代、後の別ブランドであるレクサスLS(国内名セルシオ)の先行モデルとして一時復活するまで20年間未設定、長い歴史の中で直6、或いはV6メインだったクラウンの中で60年近く前に存在したV8のエイト、その少なさ、その知られざる?存在感は充分”変態”の資格があると思いますがどうでしょうか…!?!?

変態度指数:★★☆☆☆
Posted at 2023/06/29 15:19:49 | コメント(2) | トラックバック(0) | 変態車 | クルマ
2023年06月17日 イイね!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第26弾!!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第26弾!!
変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る、今回は第26、再び我が三菱車からのチョイス(^^;


菱車もかつてはどちらかと言えば変態車の出現率は高い方だと思いますがやはりそれは量産多販売だったギャランとランサーが多い、これまで取り上げた菱製”変態”も全てこの2モデル!


って事で今回目出度くワタシの独断偏見以外何物でもな”変態車”指定を受けたのはこのモデル!!



『A175A型2代目ランサーEX GSLターボ』
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今も昔もスポ車マニアには一目置かれるランタボ、後のランエボの元祖的存在でもあり内外での人気は衰え知らずって感じで現在の旧車ブームにも例外なく乗りほぼまともなのは残っていない現在、溺愛されている動態保存車は高額取引の対象になっている、そんなランタボに変態なんかあるんか!?とお思いの皆さん、これがあるんですわ…

ランタボは1979年、初代ランサーからFMCでデビューした2代目ランサー、サブネームに『EX』を付記し6年もの間存在した初代からのFMCで気合のNEWモデルでした。

そのEXに折からのターボブームにより1981年、三菱内製(重工)フルラインターボ作戦でランサーにターボを追加、この時から今に至る”ランタボ”の愛称が定着する訳ですね。

初代同様海外ラリーで活躍し日本でも導入が熱望されたランサーEXターボ(ラリー仕様)
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ただ、海外版ランタボはG63B型2Lエンジンの2000ターボでしたが日本版は上級になるギャラン/エテルナΣの棲み分けからこれらが2000ターボを設定するため1800ターボに落とされ設定、一部競技系マニアからは1800に落とされた事にブーイングも出るもそれでもNAの標準型が100psだったところ135psというスペックで登場、この数値は少し前の2L DOHC並みの高出力でもありパワーウェイトレシオ7.7㎏(GTターボ)という驚異的なモノ、当時の水準としてこの数値が10㎏を切るとスポーツカーの性能と言われる中でのランタボの出現は上級のΣターボやスタリオンターボを上回る人気と販売を得た訳です。

ランタボには競技向けハードモデルのGTと街乗り快適版GSRを設定、後のランサーエボリューションのRSとGSRの関係の基礎的なバリェーション展開でした。

好評ランタボは1983年にベースのランサーEXと共にMC実施、この時の空冷式インタークーラー(I/C)を装着し出力を一気に165psまで高めたランサーEX インタークラーターボに進化しより戦闘能力を高めましたがこの時、I/Cレス時代には設定の無かった今回の主役=「GSLターボ」が追加されました!

1983/11にランタボMCにて従来型はI/Cターボに進化
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そして同時に従来のG62BT型I/CレスのGSLターボを新設定
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ランサーEX GSLターボの概要…

駆動 FR

搭載エンジン
G62BT型 1.8L 直4 SOHC ECI(電子燃料噴射)135ps

ミッション
5速MT/3速AT

足回り
Frマクファーソンストラットコイル/Rr4リンクリジット

車両寸法
ホイールベース2440mm 全長4225mm 全幅1620mm 全高1385mm

車重
1065kg(3AT)

GSLはそれまでHOTモデルとしての訴求が主だったランタボに対し、その部分は幾分抑え目にし快適度、豪華度を訴求するモデル、走りの部分では装備を落とす分、快適装備はGSRを上回り当時ハイソカーが注目を集める中、HOTモデルランタボもそっち方向に目を向けた感じでした。

GT/GSRとの大きな違いは勿論エンジンですが細かい点(主に装備品)が異なりまずは足回り、基本はGT/GSRと同形式ながらダンパー減衰力を変更し乗り心地を向上、またタイヤもこれらがハイグリップのアドバンHF-Dを標準としていた部分をOPながらコンフォートタイプ(アスペック)を装備、乗り心地向上とロードノイズ低下を実現しています(標準は横浜GTスペシャル)

基本はGT/GSRと同一ながら味付けをソフトに変更したサスペンション!


エンジンは従来型G62BT型I/Cレス135psを搭載!
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GTがAMのみ、GSRがAM/FMラジオが標準に対しカセットステレオを装備、GT/GSRは解禁直後のドアミラーを装備しましたがGSLは乗りやすさ重視で以前のファンダ―ミラーが標準、他2モデルには不採用のリモコンミラー、後席センターアームレストも装備し室内快適性をUPするするGSLターボ!
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まぁ以上のようにハイソブームの始まりかけていた当時の流れに沿ったランタボの豪華仕様かつソフトバージョンという立ち位置のGSLでしたが一番のトピックは先代のA70系ランサーや後年ランサーエボリューションⅥまでは否定し続けたATモデルがこのGSLには設定された事でしょう…

3速ATながらHOTモデルでもイージードライブを訴求!
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このGSLのAT、昔は良く行っていたイベントで遭遇したのが最初で最後、現役時代も仕事上でもお目に掛った事ないレアモデル、イベント出品されていたオーナーさんも子供の頃母親が乗っていたクルマをそのまま受け継いだとかで自分のクルマ以外でATを観た事ないと仰っていたのが記憶にある、元々GSLグレードそのものが失敗?やはりハードさで人気を得ていたランタボには存在価値は少ないモデルで後年のエボⅦ時にデビューしたエボGT-Aの先駆けではあるもGT-Aの時代とは異なりAT普及率は低い時代、普及型モデルですら販売台数の2~3割程度のAT率の頃、スポーツモデルのATなんてのはあり得ないという時代で三菱はこれを良く出したもんだと…。

上級であるΣターボやライバルとなる日産やトヨタもターボモデルには積極的にATを推進し始めた時代ではあるもののそれらツーリングカー的モデルでは許されてもランタボのような硬派モデルでこれを望む声は皆無と言ってもいいでしょう、事実当時ライバルとされたAE86レビン/トレノやいすゞジェミニZZ系にはATは未設定でありこれらに差を付ける意味ではGSLターボの存在は意味アリとは思うも当時ですら4ATが普及していた時期にいかにも旧態以前の3ATを設定して支持を得られたのか?その辺のマーケティングは行ったのかは疑問、ATが欲しければ既に4ATを搭載したΣターボのATを選ぶ筈だし…

GSLのMTなら過去2度ほど遭遇した事はあるもATなんてのは天然物?はまず無かったと断言できこれも立派な”変態車”で間違いナイ(^_-)-☆

変態度指数:★★★★☆

Posted at 2023/06/17 20:12:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 変態車 | クルマ
2023年06月08日 イイね!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第25弾!!

 ”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第25弾!!
変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る、今回第25弾として取り上げるのはトヨタ車、意外にこのコーナーでトヨタ車の登場は多いですがモデルが多くある分、変態車も時折出現する?って感じですナ(^^;

今回目出度くワタシの独断偏見以外何物でもな”変態車”指定を受けたのはこのモデル!!


『3代目KE/TE61,62,65,66型スプリンターHT(1977~1979)』
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以前 ココ でも触れているので手抜きで恐縮ですがそこのコピペを…

~大トヨタの、それもベストセラーカーだったカローラの影武者だったスプリンターですからその揶揄が相応しくない程現役の頃は見かけたと思いますヨ、えぇ…

しかしそんなスプリンターですがまず出会わなかったモデルがKE/TE60時代のHT、元々このHTは74年のカローラ/スプリンターのFMC時にカローラのみに設定されたモノでスプリンターはその代わりクーペをラインナップ、初代KE10カローラ時代にそれのクーペ名がスプリンターでしたがトヨタオート店(現元ネッツ店)向けに70年のカローラFMC、20系時代にカローラのグリルやテールのもリ・デザインした双子モデル ながら独立デビューしたスプリンターは2代目30系でセダン、クーペともオリジナリティを強調、カローラセダンがセミファストバックに対しスプリンターセダンはノッチバック、そしてカローラのHTに対しスプリンタークーペはセダン以上にデザインの違いが明らかでフェアレディZ並みに抉れたヘッドライトやスタイリッシュなクーペボディがカローラHTが当時の日産的なRrサイドウィンドウが切れ上がる所謂インポブルメントデザインだった事からあまり人気無かったのでこれを上回る好評さでした。

しかし77年のカローラ/スプリンターのMCを機に(この時型式を30→50/40→60に変更)カローラにクーペを、スプリンターにHTを設定、つまりはカローラ顔のスプリンタークーペとスプリンター顔のカローラHTが出来上がった訳でわざわざFMCでイメージを異にしたのにこの追加設定で再びまんま双子になると言う施策、トヨタの売るためなら何でもアリという商魂には呆れ、もとい、感心しましたネw

スプリンター時代から好評だったカローラクーペは販売力の高いカローラ店によりシュア拡大の出助けとなりますが元々あまり人気のないカローラHTボディをスプリンターに与えても何も役立たず?セダン、クーペ、そして76年から両車に追加されたLBはかなりの頻度で見かけるもスプリンターのHT、見た記憶がほぼない、この10位というランクインはこのHTの存在が大きなウェイトを占めているのは相違ない!

その後のKE/TE/AE70になって以降のスプリンターは全ボディともカローラと共通化(一部派生車種のカリブ、シエロ等はスプリンター専用)しながらもカローラより少し高級でスポーティさも強調、70のHTはオーソドックスな顔付のカローラに対しスラントノーズ、80系(AE86)ではカローラレビンには装備されないリトラがスプリンタートレノに採用(その後のAE90系まで継続)されアニメの影響もありこれらはカローラの人気を上回りスプリンター独自のファンも存在しましたねぇ。~(以上抜粋終了)

まぁ、地域差もあるでしょうし例えばお膝元の東海地区なんかでは見られたかもしれないスプリンターHTながら次にトヨタ車の登録台数が多い首都圏ではまず往時には見れないモデル、ワタシ等70~80時代、カローラ店勤務で一番40~60系(スプリンター)30~50系(カローラ)の下取りが多い時期でもスプリンターHTを下取りした記憶ナシ!カローラのHTやスプリンターの他車型は飽きる程取っていますがスプリンターHT、それ位希少で変態度もかなりのもかと思いますw

60系スプリンターは4ドアセダン、2HT、LB、クーペが存在
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実際神奈川地区での一番売れたセダンのHTは1割にも満たなかった数字らしくこれ見かけたら幸せが訪れる?(VWビートルじゃあるまいしwww)

60系スプリンターの一番の売れ筋4ドアセダン!
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抉れたへッドライトのFrマスクと流麗なスタイルで人気高かったクーペ!
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近藤正臣氏、アグネスラムのCMで新たなカーライフを提案した今で言うシューティングブレークでもあるリフトバック(LB)も一定の人気を獲得
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60系スプリンターHTの概要…

駆動 FR

搭載エンジン
4K-U型 1.3L 直4 SOHCキャブ 72ps/T-U型 1.4L SOHCキャブ 82ps/2T-U型 1.6L SOHCキャブ90ps/12T型 1.6L SOHCキャブ85ps

ミッション
4速MT/5速MT/3速AT

足回り
Frマクファーソンストラットコイル/Rrリーフリジット

車両寸法
ホイールベース2370mm 全長4163mm 全幅1590mm 全高1360mm(1600GS)

車重
930kg(1600GS)

この時期のクルマはスプリンターに限らず昭和48年から始まる我が国初の厳しい排ガス規制の過渡期、トヨタは排ガス規制の対応にモデルが多い分手間取りまずは50年規制、そして51年→53年規制と段階的にクリア、従来の既存エンジンに排ガス処理を行い著しくドライバビリィティは低下し燃費も極悪、40~60スプリンターはそんな暗黒期のモデル(40系=50年規制、61/62=51年規制、65/66=53年規制)

この排ガス規制により従来1200/1400に付帯したツインキャブエンジンは不適合で廃盤、ソレックスDOHC搭載の2T-Gも一時休止、そして1200パワーダウンが大きく100cc排気量UPした1300ccに換装等が行われエンジンバリエーションは大幅に削減されています。

60系以降は1200 3K-U→1300 4K-Uエンジンに換装
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77年の51年規制適合とほぼ同時に従来の40系→60系に型式改定、この時にDOHCの2T-Gがソレックス→EFIになって復活、当初未対策時代から5psダウンで登場し53年規制適合時に従来通りの115psに戻りクラス唯一のDOHCエンジンの復活は大注目されますが60系スプリンターHTには未搭載、冒頭記述した通り未対策時代はカローラレビン(TE37)としてHTボディでラインナップしているもこれが不人気であり元々スプリンターはトレノ(TE47)ではクーペボディだったため77年にスプリンターに追加されたカローラHTの双子モデルには設定されなかった訳です、尚、カローラレビンも77年復活時はクーペボディに変更されました。

未対策時代、カローラHTに設定されたTE37型レビン
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1977年、一時絶えていたテンロク2T-Gが2T-GEUとなって復活!
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HT追加時でもその販売促進は売れ線のセダン、そして新ボディのLB、若者向けクーペに集中、オート店自体も引き合いがなければあえてHTは売り込みしない状態に近く同時にクーペ追加となったカローラとは差が激しかったですね、元々カローラでも不評なHTをより販売力が小さくネームバリューも低いオート店のスプリンターにわざわざ設定いたのは今もって謎!? まぁその分こうして現代では変質者には注目浴びるモデルになった訳ですがwww

悲運の(!?)スプリンターHT


勿論スプリンターHTはカローラHTのFr/Rrをリ・デザインしたモノで中身は同じ、インテリアもカローラHTを踏襲(但しメーターがカローラは角型、スプリンターは丸形)エンジンは前述の通り2T-GEU以外を全て搭載、グレードはトレノを除いてクーペ系とほぼ同一。

HTのインパネ、カローラ30/50,スプリンター40/60系はセダンとHT、クーペとLBでインパネデザインが異なっていました!
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造れば売れた、モデルが多ければ多いほど売れた時代とは言えほぼ無意味に近かったスプリンターHTの存在、現在その実働車の残存があるのか否か?非常に興味深い、セダンやクーペはカローラの影武者ながらも往時かなりの生息だったスプリンターなのでまだ残存はあるでしょうがHTの生き残り、出会ったら卒倒してしまう、その位の変態度の高さと信じて疑いません(^_-)-☆

変態度指数:★★★★★
Posted at 2023/06/08 15:30:44 | コメント(1) | トラックバック(0) | 変態車 | クルマ
2023年05月26日 イイね!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第24弾!!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第24弾!!
”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る、今回は久々?我がMMCから(^^;


ギャランGT、ギャランスポーツと三菱も基幹車種でド変態をやらかしてますが第二の重要基幹車種であるランサーでもやってるんですわ、その変態車こそこれですナ




⇒『初代A155A/A156A型ランサーフィオーレ(1982 昭和57年~1983 昭和58年)
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まっ、ランサーの名前ではありますが実際はミラージュだってのはご承知の事と思います、当時、既存小型車がスペースで有利だったFFモデル、これの老舗であるホンダシビック、日産チェリー(→パルサー)、スバルレオーネに追従しトヨタが初代ターセル/コルサでFFに名乗りを上げBIGネームの日産サニー、マツダファミリア等続々とFR→FFに転換、この時のFF化の波は世界的なモノで後年はミディアムクラスまでこれに倣いFF化され今やクルマ=FFが常識となる基礎をこの時のコンパクト~大衆車クラスの転換で築いた訳です。

三菱も1978年の初代ミラージュで初のFFモデルを設定、新設販売店「三菱カープラザ店」から発売しこのミラージュは順調にヒット、これに対し旧態化FRモデルだったランサー(2代目 EX)に危機感を持った従来の三菱販売店(カープラザ発足以「三菱ギャラン店」に名称変更)向けにミラージュのセダンモデル(ミラージュサルーン)を借りてきて同クラスのランサーの名を冠させ「ランサーフィオーレ」とし”ウチにも流行りのFFセダンあります!”的にリリースしたモデルです。

ミラージュも78年の発売以来、3ドアHB/5ドアHBでモデルを維持してきましたが82年のMCでノッチバックのセダンであるサルーンを追加(この時にミラージュⅡに名称変更)、これと同時にフィオーレも発売、中身は勿論まんまミラージュ、グリルの僅かなリ・デザインとエンブレムのみ違う完全双子車ですね、この時代は三菱に限らず双子三つ子は当たり前の時期、アンチョコに一粒で2度美味しいがまかり通った時代ですわなw

ベースとなったミラージュⅡサルーン
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初代ランサーフィオーレの概要…

ボディ
4ドアセダンのみ

駆動 FF

搭載エンジン
G11B型 1.2L 直4 SOHCキャブ 72ps/G12B型 SOHCキャブ 82ps

ミッション
4速MT+2段副変速機

足回り
Frマクファーソンストラットコイル/Rrセミトレーリングアーム式4輪独立懸架

車両寸法
ホイールベース2380mm 全長4105mm 全幅1610mm 全高1350mm

車重
830kg(1400SL)

まんまミラージュなので同車の売りだった実質10速となる”スーパーシフト”なる副変速機もそのまま、ただミラージュのアイコン?であるHBモデルは未設定であくまでセダンのみ、この時代はまだまだ一般ファミリーカーはセダンが常識でありHBは若年層向け、遊び車的に捉えられる時代でもあり中身はどうでも一応ランサーの為、ランサーが伝統的に維持するセダンボディのみでデビュー(クーペ版セレステは派生モデルのためあくまで本流ランサーを基準)

ミラージュのHBボディをトランク付きノッチバックとしたスタイリングは案外破綻もなく自然な成り立ち!?
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発売は82/2月でミラージュⅡサルーンと同時、しかし三菱自身もミラージュに力を入れるもフィオーレはほぼ訴求はなく当時、ミラージュⅡサルーンとフィオーレの比率は9:1といった感じで例え見かけていてもほぼミラージュと認識されフィオーレと気付くのは困難と言っても相違ない程見れないモデルでしたねぇ…

82/8月にはやはりミラージュと同時にG12Bエンジンにターボを装着したランサーフィオーレ1400GTターボをTOPグレードに追加、これが初代フィオーレの唯一のトピックらしいトピック。

1400GTターボ
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日産に日本初ターボで先を越された三菱は親会社三菱重工のターボチャージャーを三菱全車種に順次搭載、軽のミニカアミ~大型のふそうまで排気量に合わせた内製ターボを揃え”純血ターボ””フルラインターボ”を売りにターボ元祖の日産を上回るターボ攻勢を掛ける一環がこのフィオーレ/ミラージュターボ、現代目線で見ると何ともショボイSOHCのキャブレターながら1.4Lで105psの性能は当時としては破格のスペックでそれなりの注目は集めておりました!

三菱重工TC-04型ターボチャージャー装着のG12Bターボエンジン
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これによりランサーはEXターボ通称ランタボとフィオーレのターボで2つのターボモデルをラインナップ、ラリーで強く内外で名声を高めた”ランタボ”の弟分としてセールスを掛けるもあまりににミラージュなのでその戦法は失敗、ターボ追加もフィオーレの販売増強は知名度UPには貢献できなかったのが事実ですね。

フィオーレは母体のミラージュが発売以来5年を経過し83/10にFMCを実施、同時にフィオーレも2代目にチェンジ、初代フィオーレは僅か1年半のモデルライフで終了となります。

ミラージュとの兼ね合いで極短期間で消えた初代フィオーレ、あくまでサブ・ランサー的役割でミラージュのオマケ的扱いだったものが2代目からはランサーEXの陳腐化もあり本腰入れてフィオーレの拡販に取り組み初代フィオーレとランサーEXの立場が逆転、最終的にEXは87年まで引っ張るも廉価版と人気のターボのみに絞られ従来のランサーの系譜は2代目フィオーレに受け継がれギャラン店の本気の取り組みからミラージュ同等の知名度、販売を誇るまで成長しました、このためより初代フィオーレの影は無残なモノでランサーフィオーレと言えば実際2代目のイメージしかない という方が殆どだと思います…。

時代の流れに合わせ急遽FF車の埋め合わせに用意された初代ランサーフィオーレ、ミラージュやランサーEXの常に影に隠れた僅か1年半の人(車)生、変態車に相応しい境遇だと思いませんか……!?!?
(^_-)-☆

変態度指数:★★★☆☆
Posted at 2023/05/26 22:11:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | 変態車 | クルマ
2023年05月20日 イイね!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第23弾!!

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第23弾!!
思い返すとあるもんですナ=変態車(あくまでワタシの基準ですが…)

今回の”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る、第23弾はかつてのマツダ重要戦略車であった『ファミリア』から抜粋の変態モデルをご紹介(^^;

ファミリア、もしかしたらもう若い世代では知らないクルマかも?しれませんが現在のマツダ3の元祖でファミリア→アクセラ→マツダ3となったのはオッサン達には当たり前のお話(;^_^A

かつてはマツダを代表するファミリーカーとしてトヨタカローラ、日産サニーに対抗し名を馳せたファミリア、そのファミリアに何が変態?と思うかもしれませんね、あるんですよこれが…

※該当車種のモデルライフが長いので長文です、ご了承下さい。

1963年(昭和38年)に初代ファミリアが発売、まだマツダ(当時東洋工業)の浸透力の弱い東日本ではカローラ/サニーの敵ではなかったながら西日本では高い実績を上げています、そして1967年に2代目がデビュー、今回のお題はこの2代目の末期モデルを差しますね…。

67/11に新発売された2代目ファミリアSPB/STA型(画像はクーペ)
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2代目ファミリアは発売時、当時斬新なボディ一体式バンパー、角型ライト、三角窓廃止などスタイリングがオシャレで革新的で人気を呼びライバルに対抗し2/4ドアセダン、クーペ、バン、トラックのワイドバリェーション、エンジンは1L/1.3Lを搭載、その後コスモスポーツで市販実用化したロータリー(RE)エンジン、10A型を搭載するファミリアREセダン/クーペも追加、このREは高性能をリーズナブルに手にできるとあって大きな話題とスポーツマニアには大人気を博し軽いボディに100psの高性能はカペラ、サバンナ以前のサーキットで暴れまわりました!

ファミリアREクーペ(M10A型、画像はプレスト)
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商業的にも順調な2代目ファミリアは70年にMCが入り前後意匠、インパネの全面改良がなされ全体的によりライバルに対抗心を燃やし高級化、名称もサブネームが付され『ファミリア・プレスト』(バン、トラックはサブネーム付かず)となります。

1970~1973ファミリアプレスト


しかしマツダはこの時期悪夢のOILショック以前の時期、心血注いで市販化に成功したREエンジンの普及に邁進、これを契機に三菱と争う第三メーカーの立ち位置を確保するべく新型車種を矢継ぎ早にリリース、ルーチェREクーペ、カペラ、サバンナ、グランドファミリア(Gファミリア)が68~71年の僅か3年間で発売されます。

こういった状況でファミリアは次第にNEWカーの中に埋没、既に当時常識的なFMCの時期(4年)も経過、人気の高かったREモデルはカペラ、サバンナに移管、レシプロのみのマツダボトム(軽を除く)の廉価版への立場へ変わってゆきます…。

事実上従来のファミリア(プレスト)の需要はGファミリアに流れ発売10年を超え基本設計が古いファミリアは商品寿命も低下、陳腐化は避けられず販売数も減少の一途でしたがそんな中1973年、ファミリアは大幅なMCを実施し一応?テコ入れ、これが今回お題の最終型ファミリアプレストです!

ファミリアプレスト最終型セダン(73~76)
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大幅なMCと言っても時代が進むにつれこのクラスもボディが大きくなっておりこれに対応するため基本はそのままながら車幅を拡大した程度、他はインパネ改良と前後意匠の変更というお決まりのMC内容。

車幅拡大に呼応して新デザインされたインパネ
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ボディは従来通りの布陣、バン/トラックについては車幅拡大はされず従来型を継続しておりエンジンも変更なくPC型、TC型の設定という内容で見た目では多少どっしり感が出た?程度でほぼ不変の印象。

最終型(73~78年モデル)ファミリアプレストの概要…

ボディ
2/4ドアセダン、クーペ

駆動 FR

搭載エンジン
PC型 1L 直4 SOHC 62ps/TC型 SOHC 87ps

ミッション
4速MT

足回り
Frマクファーソンストラットコイル/Rrリーフスプリング

車両寸法
ホイールベース2260mm 全長3855mm 全幅1540mm 全高1358mm

車重
800kg( クーペ1300GF)

TC型1300エンジン
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クーペ1300GF
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クーペ1000DX
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このMC以降ファミリアはほぼ放置プレイ状態、今回のMCも多少幅を広げたのみ代わり映えせず古臭さは否めない、前後デザインも従来のファミリアのアイコンでもあった角型2灯を丸目2灯にしテールも貧相なデザイン、共産圏のような意匠は評判悪くMCで販売上昇どころか更に低下、75年に排ガス対策が施され車名に『AP』を付記、76年にはFrグリルをややサバンナ風に改める小変更が行われこのまま78年までずるずるとカタログモデルではありましたがこの最終型、西はまた違うかもしれませんが東日本では川で砂金探す程の珍しさ、ワタシも昔からクルマの商売していますが車幅拡大以前ならばDラー時代下取りで何台か転がすも拡大以降のモノは触った事ナシ、街で見かけたのも2~3回かな!?ってレベルでした…。

76年MC版セダン/クーペ
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73年~78年の5年もの間、現役ながら忘れ去られていたファミリアプレスト最終型、これは間違いなく変態車でしょうしあの時期、より新しくよりスタイルも良く価格も僅かしか高くなかったGファミリアを選ばずあえてプレスト最終を選んだオーナー、この方たちの変態度はかなりのモノかとwww

因みに最終型プレストは5年間で約8万台の販売、前期~中期(プレスト)が67~73年の6年間で約35万台の販売実績ですからいかに最終型のレアさがお解り頂けるかと思います(^_-)-☆

変態度指数:★★★★☆
Posted at 2023/05/20 15:14:03 | コメント(5) | トラックバック(0) | 変態車 | クルマ

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「岸田と宮沢洋一、公明斎藤(広島)、石破(鳥取)、逢沢(岡山)って中国地方ってロクな議員いないな、この地区(ついでに森山の鹿児島、岩屋の大分、村上の愛媛も含め)だけ消費税10%維持、暫定税率維持で良くねぇ?ここの県民は次の選挙でもまだコイツら入れるなら非国民決定!」
何シテル?   09/03 17:55
元GureのHNで活動、新規ネタ&過去ネタをUP中、過去記事はかつてほぼ移住していた山梨や本拠でのクルマ弄り記録や過去シリーズ的に上げていた独自の企画モノを再U...

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