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2011年09月07日 イイね!

保存版・“華麗なる一発屋!!!”…フロンテ800編

保存版・“華麗なる一発屋!!!”…フロンテ800編 “華麗なる一発屋!!!”…今回は初のスズキ車!! スズキがバイク→軽自動車と歩み初めて普通車に名乗りをあげたモデルである『C10型フロンテ800』です!!

フロンテ800、65/12に当時の小型エントリークラスであるアンダー1000ccのマーケットにスズキがこれまでのバイク技術や62y発売以来着実な評価を得てきた軽乗用車スズライト・フロンテ(現在のアルトの祖先)の経験を注ぎ込んだスズキ発の小型車として登場しました!
さすがにこのクルマはワタクシも乗った事はありません、やはりこれも学生時代に教材として触った経験もありますが最後の見たのは15年位前、その頃ですと地方等を走行しているとスズキのサブディーラーの片隅や納屋の一角に恐らく不動であろう同車をたま~~に見かけたモノですがさすがにもういないですねー。
若い方は多分ご存じないクルマ、現在はその絶望的な残存からスズキファンには幻のクルマで神的扱いされているようです…!

65/12、スズキ初の普通車として話題を呼んだフロンテ800


Rrビュー


65y当時、アンダー1Lクラスではライバルが多くトヨタパブリカ、三菱コルト、ダイハツコンパーノ、マツダファミリア等どれも先行投入されそれなりの実績と名を売るライバル達の中でフロンテ800はライバルにない「FF方式」を武器としていました。
まだまだ当時FFはヨーロッパ車では常識になりつつもありながら国内では異端児扱い、軽や小型車などサイズの小さい車では居室スペースの確保にこれほど有効な手段はないながらコスト高と特に駆動系のパーツにまだ技術的な未熟さもあり普及はしておらずまた一部に見られたFF特有のクセ(タックインやアンダーステア)が嫌われる傾向もまだまだ強かった時代、そんな中スズキはFFの軽乗用であったスズライトフロンテで学んだFF技術を生かして開発され日本初のFF小型車として登場しました!

ヨーロッパ超のモダンで落ち着きあるスタイルは同じフロンテの名前ながらも軽と普通車の違いから全く異質のデザイン、スズライトは機能優先でデザインという考えはないに等しいようなスタイルでしたが800は広く伸びやかなモノであり空力をも計算したスラント気味のノーズやFr曲面ガラスなどこの時代としては斬新なデザインでした!
搭載エンジンはスズキらしいC10型2st水冷3気筒 785cc 41ps/8.1kgと言う性能、770kgのボディを走らすには充分パワーのあるもので2st特有のパンチ力は1Lクラスの加速に何ら遜色がなかったとの事です。
日本初の2st3発エンジン、以後スズキの看板となり異論的には4st6発のバランスに匹敵という宣伝文句はこの後延々と謳われていました~。実際は独特な“パンパンパン”というやかましいエンジンでとても縦6のスムーズさ、静粛さは味わえませんが(笑)

C10型3気筒エンジン


足廻りもFFの最大の利点を生かし4独、Frウィッシュボーン Rrトレーディングアームという他車がFrは独立でもRrがリジットの時代に高級な足を提供し快適な乗り心地を実現、プロペラシャフトのフロアトンネルがない室内やトランク等このクラスNo1の広さを実現していました!

上級車並の居住性を実現した室内とトランクスペース



800の室内はこの時代のこのクラスでは信じられないフトリム化がなされシートも明るい色彩とデザインの物でしてワタクシも初めて見た時はスズキやフロンテのブランドからなるイメージとは離れた豪華さを感じましたねー。
インパネもコラムというのが時代を感じさせますが4速!インパネもパブリカやファミリアに較べるとソウフトパッドの使用も多く車格以上の感覚でした!

ラジオ/ヒーターも備える豪華なインパネ!


このように800c大衆車としては先進的なクルマではありましたが当時はアンダー1Lに加え1L~の新型車が続々登場した所謂“マイカー元年”期でもあり初代カローラ(KE10)やサニー(B10)、スバル1000に加えコルトやファミリア、コンパーノ等も後には続々1Lに格上げされた超激戦区となり販売力がまだ弱く、またホンダN360発売以降活気づいた軽自動車市場でホンダやスバルとの激戦を繰り広げるべくスズライトをフルチェンしフロンテとしこちらに没頭する為メーカーもまだ「付随的」だった普通車、フロンテ800は積極的販売も行われなかった様子、実際65年の登場後1年後の66年にリクライイニングシート仕様を追加(67/3からはこれが標準)した程度で目立った変更やテコ入れはナシ、ライバルが800→1000と格上げされてゆく中で一応1Lの開発はなされていたようですが2stが公害問題から問題視され始めてもおり、また先進的FFをとった事によるコスト高、不人気による採算割れ等もあり徐々に放置、他車がワイドバリェーションを誇る中グレードも当初からモノグレードのままという始末…
機能では先進的ながらその存在は地味で子供の頃でも走行しているのを見た記憶はワタクシにもございません…

このような事から1Lカークラスの他車ライバル達がそれぞれエキサイトしていくのとは裏腹にいつしかフロンテ800は忘れられた存在となり69yいっぱいでひっそりと生廃されてしまいます。。。
これはスズキが軽メーカーとして生きる道を選択した回答であり1973年~2007年の34年間、皆さんもご存じのように「軽No1のスズキです」のCMが印象的な軽TOPメーカーに上りつめる為の犠牲が800だったかもしれませんね~~
尚、800以降軽市場を抑え安定感を得たスズキは1983年に800以来の普通車参入をカルタスで再度行い現在のスイフト等の基盤になっています!

46年も前に現代の水準に近い機構を持っていた先進的なフロンテ800、お家の事情からお化粧直しすら行われず軽自動車の犠牲で消え現在では恐らく実動車はナイ!!とまで言われる不憫なモデル、しかし一瞬でもスズキの技術力と先進性を実証したフロンテ800!!今ココに『華麗なる一発屋』として認定しちゃいますv(^^)v
Posted at 2016/11/07 21:34:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 一発屋 | クルマ

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