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2017年11月14日 イイね!

珍車PART738

珍車PART738珍738弾は久々のマイクロ行きます!

過去2~3度取り上げてきたと思いますが製廃から20有余年を過ぎ往時ですらも東日本ではまずお目にかからなかったマツダのマイクロ、通称“タイタンバス”ですねー、中国四国地方ならばまだ現役もいるかもしれんですがこちらの貿易向けオークション車輛としてもこの1~2年はめっきり見なくなりました…

⇒『平成3年(1991)2代目WVL4B型パークウェイ26』!!

若い世代ではマツダがマイクロ造ってたなんて知らんのも多いでしょう、高度成長期~バブル期頃までは年々増加する旅行や催事で用いられるバス/マイクロバスも需要は常に上りカーブでしたからトラックメーカーである日野、いすゞ、三菱ふそうが定番となるこの分野=マイクロでもトヨタや日産、マツダなどの乗用メーカーでも重要戦略車、しかしバブル以降の低迷から日産はいすゞと提携しいすゞのマイクロジャーニーと日産シビリアンを同一化したりトヨタ-日野もOEM(日野リエツセⅡ-トヨタコースター)単独モデルを備えるのは今やふそうローザのみとなりマツダは95年にこの2代目パークウェイをもって撤退済となります。

しかしかつては総合メーカーを目指したマツダはトラック生産も古くから行っておりましたのでマイクロは他社でも2~4tトラックをベースにする事がほぼ、マツダはE2000というタイタン以前のトラックをベースにまずライトバスとして65年にデビュー、ベースがタイタンに進化した後の72年にライトバスもFMCし新たに『パークウェイ』の名前が与えられました!

ライトバスはバス参入後発メーカーであった為、マツダ(当時東洋工業)はそれまでの画一的なバスデザインに新風を吹き込む斬新なスタイルでデビュー、近未来のバスを思わせるAタイプと普及型で幾分スタイリングを実用的としたCタイプの二通りを用意するなど当時かなり気合を入れた参入、さすがに元Gureもこの時代はハナタレ小僧、写真や絵などで男の子なら誰でも幼少期に読む~はたらくくるま~的な本で見たライトバスAは衝撃的、実物は確か大阪万博では会場内の連絡バスで使われてなかったかな?実車を見た記憶はその時だと思います(曖昧ですが…)

↓ライトバスA


↓ライトバスC


Cの方は1tクラストラックのクラフトってのが当時ありその顔のイメージ、これにしても現代目線では充分個性的ですがAのブッ飛んだデザインの前では平凡ですよね(笑)

AのカプセルのようなFrフェイスは宇宙船か!って程の出で立ちでしたしね、バスと言えども子供心に充分インパクトを与えるその姿は残念ながらマイクロのシュア的にはブービーでしたしまだまだ東日本でのマツダ浸透力が弱い60~70年代ではまずお目にかかれませんでした。

そしてその後を受けたパークウェイですがこれの売り?は何たってREエンジン搭載のバスという点でしょう、勿論デビュー時はこの頃としてはアンパイであるタイタン同様のガソリン2000cc(XA型)とディーゼル2500cc(VA型)搭載のラインナップでしたが74年、多分OILショックでエンジン余っていたんでしょうか!?トルクが重要なバスにマツダはご自慢のREエンジンを搭載してしまいましたw

↓パークウェイロータリー


ルーチェグランツーリスモやロードペーサー、75年以降はLA型コスモで有名となる最大排気量(
654cc×2)の13Bエンジンを搭載、さすがにワタシもこれ乗った事も見た事もありませんが絶対敵わぬ夢ですが今一番転がしてみたいのがこのパークウェイREですナ、あの低速スカスカのREエンジン+バス、どんな味わいなのか興味津々、26人乗せた時の加速もルーチェやコスモのように音もなく滑らかに“シュワーッ”と行くのかどうか?味わってみたい(^^;)

しかし案の定?REの特性がバスに向かず僅か3年、資料によれば44台の生産で終了との事、そりゃそうですよ、バスにREってこれほどミスマッチもない、マイクロに人乗せて運転した事がない設計者だったんでしょうね、載せる前から解りそうなモンだけど。。。

RE製廃後は3LのDeエンジンに統一、そして82年に現車である2代目WVL型にFMCされております!

初代パークウェイも初代タイタンのイメージを大幅に継ぐデザインでしたが2代目も同様、当時アトムの替え歌で♪~2wayシフトだ新型タイタン~のCMが耳に残る2代目タイタンをそのままバスにしたようなデザインは初代より“タイタン色”が顕著、他社のマイクロでもベースのトラックに似通った部分は多分にありましたがパークウェイはそのままタイタンをロングルーフにしたって感じで笑えましたね、この頃になると多少東日本(関東)でも見れるようになってましたし。

と前置き長過ぎですが出品車見てみます、2代目は95年まで生存していましたが大きな変化は87年にタイタンMCに合わせて丸目4が角目4に変更された程度でこの時を境に前期後期と区別、現車は後期モデルですね。

↓マイクロとしては低走行の14万㎞台、総合3内装Cは26年経過のバスとしては高評価!


このモデルはマツダのDeエンジンでは評価の高い3.5L SL型搭載、このエンジンはタイタンで経験済ですがいすゞや三菱に較べても遜色ない粘りパワーがあり静粛性も高い、14万km程度ならまだまだですね、黒煙もくもくが玉にキズでしたが東日本では不当に評価の低かったマツダ商用、一度乗るといい意味で期待を裏切ります、エルフなんかと較べても乗用メーカーだけあり内装のセンスも良かったですしね、ただ、足とフレーム、架装物があればミッション(PTO)を考慮するとやはり信頼性はいすゞ、ふそうが上でしたが…。

↓インパネもタイタンそのもの!2wayシフトも健在ですね!


余談ですがパークウェイ/タイタンに採用されていた2wayシフト、考え方によっては10速~12速ギアになるんですがハッキリ言ってどこに入れて走ればいいか掴めず不要とさえ思えます、マツダの売りでしたがよく設計されたエンジンとギア比さえあれば何も副変速機なんていらん、但しこれは路面の悪い後進国などでは一時期人気があり貿易でもタイタンが指名される事もありましたがこれの現役時代の80年代でもダンプ以外でこれを必要とする道路、もう日本にはなかった筈、実際鳴り物入りで宣伝した割には次期型では不採用でした。

話を出品車に戻しましょう、このパークウェイ、出品地は北関東ですが貿易出る公算強いですね~、関東地区では排ガスNGですし高額陸送費かけて西の業者が落札ってのも考えにくい、エンジン狙いかどうかは解りませんがそこそこいい値で落ちていますしね、近頃では外人、海外も贅沢になり内外装が綺麗でないとなかなか貿易にも出ませんからその意味で現車、年式の割には程度がいいのであちらで高額で捌かれるのかもしれません、ハイルーフと客室オートエアコンもこの年式ですと希少です。

↓室内も綺麗でまだまだ旅客業でも現役で行けるでしょう!


↓テールランプはBD型ファミリア前期のモノを流用しているのは有名な話!


外装評価が未記入なので画像に出ない問題?があるかもしれませんが出品票にあるバックパネルの穴や下回りのサビが気になるところかな、あくまでボディそのもの(外板)だけの判断ならば外装B~Cは付いてもおかしくない感じですがね、距離からして教習所、旅館、ゴルフ場など短距離送迎に用いられた体ですナ。

↓コースターやローザといったありふれたマイクロにない個性が何ともシブい!


と珍車らしい珍車、絶滅危惧種認定のパークウェイでした、次いつ出るかは全く見当つきませぬ(*_*;

Posted at 2017/11/14 19:55:03 | コメント(4) | トラックバック(0) | マツダ | クルマ

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