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　2018年初めてのヨーロッパ・・





　晴れた日の冬の羽田から、、



　10数時間で晴れの冬のParisに・・



　空港ホテルの前にはこんな車が止まっていました・・

　英国ナンバーの非常に小さな車・・

　最初は東独のトラバントかと思ったのですが・・



　このリアはこの車ですね・・

　逆スラントのリア・ウインドウにスラントしたトランクリッドにテールフィン・・



　1959-1967年まで作られた、Ford Anglia 105E・・

　直列4気筒、997㏄、OHV・・



　フロントは飛び出した目玉とスラントしたノーズ・・



　リアのクリフカット（日本語）、テールフィンといい、当時のアメ車のトレンドを英国の小型車で実践しました・・

　フルサイズのアメ車のデザインを、当時の英国の小さな大衆車で実現させたのですから、今見れば奇妙で珍妙なスタイルに見えます・・

　しかし、このAnglia、発売当初は大人気でFord英国の生産台数記録を更新しました・・

　ちなみにAnglia、とはイングランドのラテン語での名前です・・

　このFord Anglia、英国旧車の世界では、有名ですが、Morris Minorほどの人気も知名度もなく、1980年代にはすっかり忘れ去られた車になっていましたが・・



　この珍妙なスタイルのせいか、発売から40年以上もたった2000年代の始め、再び脚光を浴びる日がやって来たのです・・



　1990年代終わりに発売されて大人気になった長編児童小説・・

　その映画版に登場する車に選ばれたのですね・・

　・・・・

　1990年代前半に英国に住み、旧車に触れていた私、その後、20数年欧州各地で仕事をしてきた私ですが、実はこの車を見たのは今回が初めてでした・・

　発売されていた1960年代から、再人気となる40年余りの間に、すっかり廃車にされて絶滅寸前になっていたのですね・・

　映画によって人気が再燃した非常に珍しい車種と言えるでしょう・・