いまから数か月前の日曜日。
懐かしい車を見掛けました。
2代目BMW 3シリーズ。
1982年から1994年まで12年に渡って作られました。
当時の小型高級車だったBMWの3シリーズ。
写真の具合もあるのでしょうが、いま見ると、隣のビッツよりも小さく見えます。
当時、1980年代の後半に、友人が2.7Lのイータエンジンの325iに乗っており、時々運転させてもらって大阪から名古屋などにドライブに出かけました。
1980年代の日本経済の絶頂期に向かうバブル時代、プラザ合意で1ドル130円台になったこともあり、BMW3シリーズやメルセデスベンツ190Eなど、ドイツの高級小型車が日本で飛ぶように売れました。
当時の口の悪いマスコミに、六本木のカローラ(3シリーズ)、小ベンツ(190E)とか言われるほど日本ですごく売れていました。
私が運転した友人のE30のBMW。
1980年代初めの設計。当時のベンツ190Eや、私が乗っていた1990年式ポルシェ944S2、また大ヒットした964型ポルシェ911などと同じように、古き良きドイツ車の作りで、頑強なボディーとしっかりした作りでした。
世界的に競争できるようになった1980年代の最先端の日本車と比べても、ボディー剛性は別世界のレベルでした。
乗って1メートル走ればわかるような鋼のようなボディ剛性。
ドアを閉めると「ガキン」という重厚な金属音がしました。
軽快な当時の日本車に慣れていると街中では重く、鈍重とも感じられるような重厚な乗り心地。
高速道路でスピードを上げるにしたがって鉄壁の安心感を感じました。
フロントもリアのデザインもコンパクトですっきりして品がいい。
当時金庫のように感じたボディー剛性。
1980年代に世界を席巻した日本車の影響を受ける前の世代の設計のドイツ車でした。
そういえば、1988年頃、同じお客さんで仕事をしていた別の会社の車好きの人に、その彼のお金持ちの友人がBMWのM3買わないかと言っている、と声を掛けられたことを思い出しました。
当時の車好きの夢だったBMW M3。一瞬迷ったのですが、当時、2年以内くらいに会社を辞めて海外留学でもしようと思っていたので、後ろ髪を引かれながら断ったことを思い出しました。
でもその5年以上後、英国から帰国後に、当時、夢以上の手の届かない存在だった、1990年式Porsche 944S2を所有することができ、結果的には手の届かないと思っていた車に乗れたので満足しています。944S2は1990年当時の新車価格で700万円オーバーの車でした。
Posted at 2022/04/23 22:27:32 | |
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街角の名車たち | 日記