
先日のブログで
「中国道宝塚東TN付近の渋滞を考えてみた」について書いてそのあとNEXCO西日本のご意見フォームにブログのアドレスを入れておいたんですよね。
そうしたらNEXCO西日本からメールで返信がありました。
「ご意見ありがとうございました」的なありきたりな返信内容かな?と思っていたら、けっこうな長文で添付で画像のエクセルデータまでついてました。
内容も私の提案について一つひとつ、具体的にていねいに答えてありました。
第一の渋滞発生の原因について
1.合流車線の終わりまでの距離を標記する。
2.合流車線と走行車線との間にポールコーンを立て急な車線変更を防止する。
3.本車線も黄線の車線変更禁止区間にする。
これに対し要約すると、「1、2については宝塚ICからの流入制限に繋がり、IC付近の混雑につながるということ、3については車線ごとの速度差が生じることでその先での混雑に繋がる」というのがNEXCO西日本の見解でした。
第二の渋滞発生の原因
宝塚東トンネルの設計にまつわる問題
は私は問題提起だけであまり効果的な対策を提案できなかったのですが、これについても「混雑時のトンネル内照明の照度アップ」と「トンネル内舗装を明るい明色舗装にする」という改善策を進めているのだそうです。しかしながら抜本的な渋滞の解決は新名神高速道路(神戸JCT~高槻第2JCT)の建設に期待しているようです。
私の提案にも全否定ではなく「参考にしながら対策を講じて参りたいと存じます」という丁寧な答えには高速道路をより良いものにしていこうというNEXCO西日本の姿勢を感じました。
******************************************************************************
ただ少しまだ気になる点がありました。
第一の渋滞発生の原因の400mの合流車線はもともと200mだったものを平成13年に延伸したのだそうです。目的は合流車両の合流機会を増やすのが目的なんだそうです。でもこれを具体的にいうと、それぞれが思い思いに400mの間は気分次第の場所で鋭角に車線変更を仕掛けることを前提に設計されているということになります。合流のフリーゾーン、割込みの無法地帯、そして空いた合流車線を爆走する車、いずれも実は計算ずくであったわけです。これって教習所とか自動車講習で教えていることに矛盾しています。
NEXCO西日本的はメールで「延伸によって渋滞は増加していない」ということを表(図参照)で説明していますが、逆にいうと延伸されたことによって渋滞が緩和がされてもいません。ここの合流は一般的なドライバーからすると「この先どうなってんだ?」と認知しにくいわけで、そのために無用に危険な車線変更を行うことがあり、それにより渋滞が発生するということを鑑みておられないようです。
交通ルールを杓子定規に言うつもりはありませんが、それならせめて宝塚ICの手前で「前方500m合流あり 右へ寄れ」と標識を立ててほしいのですよ。それにより一番左端の車線を走る車に右車線に事前に「割り込まれ」への心の準備、そして回避を伝えておくことができます。流入する車に便宜を図るよう延伸までしているのに、合流される車は割り込みされまくりというのはドライバー心理としてもバランスを欠いています。
前を走る車が急にゆっくりになったら「携帯電話で話しているのかな?」、ふらつくようだと「居眠りしているのかな?」、車線の端に寄って来たら「車線変更したいのかな?」などと車の動きを見て、ドライバーや歩行者の心理や次の動きを予測しながら運転しなければならないと先日の免許講習でも教わりました。NEXCO西日本も単純に交通量だけで考えるのではなく、道路の周辺環境やデザインからドライバーがどういう風に感じ、どういう行動をとりやすいのかを考えていただきたいですね。
NEXCO西日本のお客様の声担当の方、辛辣なことも書きましたが真摯な返信に感謝致します。
ありがとうございました。今後、期待しています。
ブログ一覧 |
一言放言 | 日記
Posted at
2010/12/08 21:12:55