昨年6月に岡山で受講した三村漢さんのレタッチセミナーが大阪で開催されたので参加してきました。
前回のブログはこちら。前回はアートディレクターとしての視点で写真を講評・アドバイスしてもらうという内容でした。
写真のプロにクルマ写真を講評してもらいました♪
繰り返しになりますが、セミナー講師は
「三村漢(みむらかん)さん」一眼カメラを本気でやってる方なら一度はメディアや写真雑誌などで見たことがあるはずの、今日本で一番売れっ子のアートディレクター。有名写真家の写真展や売れる写真集を数多く手掛けておられます。
アートディレクションされた作品一覧
http://www.niwanoniwa.com/works_kan1.php
ちなみに私の写真の山本学先生の写真集写真展「Japanesque」も三村漢さんがアートディレクションをされました。
今回のテーマは
「写真の楽しみ方教えます~表現のための色レタッチ」というもので、プロのフォトショップの使い方、レタッチテクニックを教わりました。
すごく為になったので、私のノートとしてブログに残しておこうと思います。写真レタッチに興味のある方には、プロの技は参考になるかと思います。よかったら感想など一言コメントに残していただけるとうれしいです。
「フォトショップの4つの機能」プロはこの4つでレタッチする。
・写真のプロはフォトショップを使う。Lightroomは使わない。
・まずどうしたいかゴールを決めてレタッチすること。
・RGB,CMYKの関係を理解する。
1.トーンカーブ
・「イメージ」→「色調補正」→「トーンカーブ」
・三分割して上下させる。S字にするとコントラストが上がる。
・Macはコマンドキー、WindowsはControlキーを押しながら写真上の「点」で指定する。
・R↔C、G↔M、B↔Yで色が変化することを理解する。
2.彩度
・「イメージ」→「色調補正」→「色相・彩度」
・マスターで彩度を変えるのは基本的に禁止。全部上がってしまう。+15まで。
・40歳から彩度の高さに気付かなくなってしまう。
・前ボケ、後ろボケがある時は彩度は上げない。絞り開放の写真も。
・空のグラデーションがあるときも上げない。
・理由は変な縞が出てしまうから。
3.特定色域の選択
・「イメージ」→「色調補正」→「特定色域の選択」
・色を破綻させずに特定の色だけを調整できる。
・RGB,CMYKを考えて調整する。
4.ヒストリーブラシ
・「ウインドウ」→「ヒストリー」と「ヒストリーブラシ」
・部分的に色を変えることができる。
・「硬さ」…弱くするとボケる。
・クイック選択ツール、なげなわツールなどは使わない。
・最終的なレタッチなのでレイヤーも使わない。
追記
・「ウインドウ」→「情報」で色の情報を見る。
・手前を濃くし、奥を明るくすると奥行きが出る。
・「フイルター」→「ゆがみ」で部分的に大小できる。
・モノクロにする時「グレースケール」はNG。「白黒」を使う。(赤と緑が同じ色になってしまう。
・星、水滴を強調するなら「スマートシャープ」を掛ける。(100~150の間)
・「パッチツール」シミ取り、ゴミ取りに使える。
・Macのモニターでは印刷前提の色はおかしくなる。カラーマネージメントモニターを使う。
先生の指導を参考に自分の作品をレタッチしてみました。
元の画像
レタッチ後の画像
・水平を調整し左の面積を減らした。
・より新緑らしく緑色を色域を調整。
・立体感を出すために明るい部分をトーンカーブで上げてヒストリーブラシでより明るく。
・後ろの窓の映り込みのコントラストをトーンカーブで上げてヒストリーブラシでくっきりさせた。
・サイドミラーの鏡面を明るくコントラストをつけてみた。
・手前のアスファルトを暗くしてみた。
加工ではないので、パッと見違いがわからないかもしれません。(笑)
もう1枚、元の画像
レタッチ後の画像
・走ってる感を出すために角度をより斜めに。ガードレールの除去。
・車に掛かる影を強調するためにトーンカーブでコントラストを上げてヒストリーブラシでくっきりさせた。
・走ってる感を出すためにヒストリーブラシで「ぼかし(移動)」を背景に掛けてみた(笑)
これはちょっと遊んでみました。こんな感じにもできるという実験です。
座学で聞いているのと、実践するのとではだいぶ感覚が違いますね。トーンカーブも特定色域の変更もヒストリーブラシも、あれこれやってみてようやく雰囲気がつかめました。
これまで仕事でフォトショップを使ってましたが、プロのテクニックは全然違いますね。今後はこれをDPP4.0での写真現像にも応用していこうと思います。
フォトショップに限らず、写真のレタッチって人それぞれで我流でやっておられる方がほとんどで、中々やり方を公開される方がいないと思います。今回一流のプロがやっておられるレタッチ方法が皆さんの参考になればうれしいです。
最後までご覧いただき有難うございます😄
Posted at 2023/04/17 17:31:27 | |
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