
GW後半から、3つの写真展に行きました♪
5月5日は大阪市本町の富士フイルムフォトサロンで開催されていた
「第13回 美しい風景写真100人展」に行きました。
富士フイルムと風景写真出版の共催による、銀塩フィルムで捉えた作品ばかりの写真展、そして風景写真石川編集長による100人展の作品解説、風景写真家・川隅 功氏によるスライドトークが目当てでした。
川隅 功氏の写真展は以前に、私の写真の先生から薦められていたのに行けなかったので、今回は是非とも作品を拝見したいと思っていました。石川編集長のお話しを伺うのは、かれこれ4度目になります(^^)。
100人展の作品はすべて銀塩フイルムだったので、石川編集長の写真解説がとても参考になりました。銀塩でしか出せない自然界の色というのがあること、デジタルだからこそ撮れる写真があることなど、写真の奥の深さを垣間見たような気がしました。石川編集長からのお話しには下記のようなトピックもありました。
・100人展は100人の作品で見せる作品。優劣で選んでいるわけではない。
・絶景写真ばかりが風景写真ではない。
・広い風景を撮る場合、近景、中景、遠景に分けて考えるのが基本。
・空気の湿り気、湿度感によって遠近感、奥行き感が出る。
・人の暮らし、人の想い、人の生活、ドラマ、物語性を感じる風景写真が最近のトレンド。
・人物は風景写真の中では強いので、入れるならちゃんと考えて入れないと写真が駄目になる。
川隅 功氏のスライドトークも1時間に渡ってたくさんの写真を拝見しました。風景写真の捉え方、切り取り方、フイルムの現像や撮影テクニックなど、ていねいに説明されておられました。フイルムだと回析現象が起きないので、F32やそれ以上に絞って、さらに中景と遠景の間辺りにピント位置を置くなんて話にはビックリしました。色だけでなく、撮れる写真も現在のデジタルには限界があるという話も、驚きでした。
5月8日には写真教室の始まる前にキヤノン・ギャラリーに立ち寄り、
「西田 航 写真展:Color of Hong Kong」を拝見しました。
エネルギッシュさを感じる香港の街の色の捉え方、写真展のまとめ方など、素晴らしかったです。
香港、久しく行ってないですけど、また行って写真を撮ってみたいなと感じる写真展でした。
SNS公開OKとのことでしたので、そのまま載せちゃいます。
そして、その日の写真教室で先生からオススメされたのが、
「ニューヨークが生んだ伝説 写真家 ソール・ライター展 」
Photographer Saul Leiter : A Retrospective。
当日も朝刊に載ってたんですけど、私はこの方を存じ上げず、「入場料800円だって~。高いよね」なんてことを言ってました(^_^;)。
世界的に有名な写真家の方で、昨年初めて東京で写真展が開催された時は長蛇の列でなかなか会場に入ることができなかったんだそうです。今回は伊丹美術館という、ちょっと郊外の美術館での開催ということで、意外と空いているのでゆっくり見るチャンスということでした。
伊丹を歩くことはあまりないのですが、酒蔵や城趾などもあって風情があります。
そんな和風な建物群の中に会場の伊丹市美術館はありました。
一眼レフを持ってくればよかったなぁ・・・。
今回の写真は全部スマホ撮影です。
建物の裏庭は素敵な枯山水の庭園になってます。
会場は1、2、3と作品の時代に合わせて、分かれていました。
写真撮影は不可でしたので、代わりに作品展のフライヤーを貼っておこうと思います。
ソール・ライター氏の作品に多いのが、ニューヨークの街中のウインドウや鏡への映り込みやウインドウを通した写真。極端に大きな前ボケが多いのは、彼が若い頃、ファッション雑誌の表紙などの余白を必要としたアートディレクションを手がけていたからかもしれないな。
この代表作とも言える、雪道を歩く赤い傘をさした女性の写真、直に見たら、私が3年前に訪れた京都の
龍安寺の雪が積もった枯山水の石庭を思い出しました。
帰って図録の解説を読んでいたら、NY国際写真センターのポリーヌ・ヴェルマールという方が、ソール・ライター氏は住んでいたイースト・ヴィレッジにたくさんの日本文化が入ってきた影響などから、日本画や日本の四季表現などに大きな影響を受けているとあり、自分が写真展で感じたものは確かだったんだとちょっとうれしくなりました。
It is not where it is or what it is that matters but how you see it.
"重要なのは、どこで見たとか、何を見たということではなく、どのように見たかということだ"
The important thing in life is not what you get but what you throw out.
"肝心なのは何を手に入れるかじゃなくて何を捨てるかなんだ"
Every thing is a photo...
we live in a world today where almost everything is a photograph.
"世の中すべて写真に適さぬものはない
すべては写真だ"
久しく行ってませんがニューヨークが大好きな私にとって、そして今見てもめっちゃオシャレでカッコイイ写真ばかりで、期待以上でした。
先生が薦める写真展は、いつも本当に素敵で、自分の写真撮影の感性を磨くのにも役立っていると思います。今の世の中たくさんの写真展が開催されていますが、自分の師が良いと感じる価値観を知ることは、作品への観察力、洞察力を高めるにも大いに役立ちますし、撮影方法の引き出しを増やすことにも繋がってきますね。
図録も買いました♪会場内には写真とともにソール・ライターの言葉が書かれていたのですが、この言葉がまた良くてですね~。この図録にはその言葉も全部載っているのです♪これはまた私の宝物になりそうです(^^)。
「カラー写真のパイオニア」と呼ばれるソール・ライターの写真展の記念缶バッジ。帰ってさっそくカメラバッグにつけました♪
ニューヨークが生んだ伝説 写真家 ソール・ライター展
Photographer Saul Leiter : A Retrospective
会 期:2018年4月7日(土)-5月20日(日)休 館 日:月曜日
入 館 料:一般800(700)円、大高生450(350)円、中小150(100)円
http://artmuseum-itami.jp/exhibition/current_exhibition/13857/
まだ、10日程ありますので、スナップ写真に興味のある方は是非♪
今週末にはこちらの映画も無料上映されるようです。
見終わった後は、すぐそばにあるTULLYSでコーヒーで一休み。
ここの横にある駐車場にレガシィを駐めたのですが、駐車料金1時間200円と安く、さらにTULLYSを利用すると2時間無料なので、写真展にクルマで行かれるならオススメです!
最後に、私の先生、写真家山本学氏が指導されている「キヤノンフォトクラブデジタル関西」の作品展が大阪のキャノンギャラリーで本日から開催されてます。お近くに立ち寄りの際は、是非お立ち寄りください。もちろん無料です。
「キヤノンフォトクラブデジタル関西:クラブ設立10周年記念写真展 四季折々の出会い」
2018年5月10日(木)~5月16日(水)
キヤノンギャラリー大阪
10時~18時(写真展最終日 15時まで)
(日・祝日は休み)
最後まで、ご覧いただき有難うございましたm(_ _)m
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Posted at
2018/05/11 00:16:17