
阪九フェリーは九州の門司港へ入港します。門司港がどこにあるかというと本州と九州をつなぐ関門橋のあたりです。(ざっくり)
やまなみハイウェイが別府から始まるということで別府に到着するフェリーはないのか?という話ですが、あります。
商船三井さんふらわあです。ただ、ちょっとお高いんですよね。(阪九フェリーが今回23800円ですが商船三井さんふらわあは37850円)別府までまったりはしれば3時間位。14000円あればおいしいものいっぱい食べられるよ。その差額でいいもん食いまくろうぜ。そういう旅です。

さて、フェリーの朝は早い。朝は6時にアナウンス。船内では焼き立てパンの販売が行われます。なんだか焼き立て感はなかったけど気にしない気にしない。

船から出たら雨。そして雹、雷。
昨日の14日は雹と雷で九州は大荒れみたいなのをテレビのニュースでやってましたが、今日もか。なんてことだ。晴れるって書いてたから傘持ってきてないよ。雹がビシバシ降ってきた時はボディーが凹まないか気が気でなかったです。
写真は門司港からおよそ50kmの道の駅豊前おこしかけで初めての休憩。午前9時前だけどライト点灯して走ってました。クルマも多くて走っててあまり楽しくない道が続きます。

別府が近づいてきた宇佐市(USA)でやっと雨の止む気配が出てきました。時間はもう10時。門司港を出て3時間。まだ別府に着きません。門司から別府までの下道は面白くもなく、有料道路を使って来るくらいなら商船三井さんふらわあを使うほうがいいなあと思いました。(これも経験)

別府を経由してやまなみハイウェイを使ってまずは由布院方面へ向かいます。休憩ポイントが狭霧台(さぎりだい)。ここの道が大分県のやまなみハイウェイで屈指のすばらしい道でした。絶景道あるあるなんですが、クルマを停めるようなポイントがないのでゆっくり眺めるということができないのが非常に難点。

Googleマップでもあの迫力はまったく伝わらない。森の中を抜けると由布岳が眼前にバーーンって広がって圧倒され、その後の道のコーナーの美しさと眼下に広がる風景がそれはもう美しい。雄大な自然とはまさにこういうのをいうのだと。

道の駅ゆふいんを超え、やまなみハイウェイを暫く走るとそこそこ見かける場所に。飯田高原だ。ここで写真を撮るのが第1ポイントになるだろう。このときはあんまり考えていなかったんだけど、「高原」ということは標高はそれなりに高いんだろう。(調べたら標高800mから1,200mとのこと)

「飯田高原道標」からほんのちょっと走るだけで「長者原(ちょうじゃばる)道標」に到着する。時間にしておよそ4分ほどだ。

やまなみハイウェイの代名詞といもいえるのが「長者原道標」だ。検索すればこの場所でバイクやクルマとセットで撮影された写真が腐る程出てくる。
そろそろ辿り着くぞ!壮大な自然と、セットで愛車を撮影しまくるぞ!
この短距離でなんか雪がめっちゃ降ってきたけど。
どーん!
見渡す限り眼前に広がる山々と平原、その中を続く道路といった素晴らしいパノラマがご覧いただけるだろうか。猛吹雪で私は目を開けるのが精一杯。肉眼で見ることができなかったのだけが心残り。とにかくスマホでシャッターを切りまくって写真で楽しむことにした。

南が駄目なら北向きだ。(ダメポ)
4月半ばなのにこんなに雪が降るものなの?聞いてないよ。

ガンガン雪が降ってるので外で撮影するのがつらい。

停めているとクルマのボディーにも雪が積もってくる。ちなみにこのあと後ろに記念撮影組がやってきたんでどこうとしたんですが、フロントガラスが完全に曇って、ちょっとしかどけれませんでした。
そこからほんの数分走ると道路の電光掲示板に「積雪 タイヤの滑り止め必要」と表示。そう書かれていても実は道路そのものに積雪なんてないことが多いので、まあ大丈夫だろう…こういうのってちょっとした脅しさ。と思っていた時期が私にもありました。

この写真はUターンしてきたあとのものですが、ちょっと進んだところで道に轍ができるほどの積雪。こりゃあやべえ!となんとか無理矢理にでもUターンできるところで必死に切り返しを繰り返して戻ってきました。溝の少ないハイグリップタイヤで雪道は死にに行くようなもんです。リアが真横に降るんですよね。
ちなみに写真の後ろに見えているフィットUターン組。戦友です。

後でわかったんですが、Xで同じ日に同じ目にあっている方がいました。同じところで写真撮ってるし(笑

4.6kmほど先にある牧の戸峠レストハウスの当日のXのポスト。こんなことになっていたので無理と思って諦めました。命からがらという言葉があるけど、このときはまさにそんな感じ。冷静さを欠いてそのまま道の駅ゆふいんまで戻りました。

大分県脱出失敗です。
熊本のホテルを予約している以上なんとか熊本へ行く方法を模索します。高速を使って久留米経由で行くか、それともやまなみハイウェイのさらに西を通る道で迂回していくか。熟考を重ね、後者を選択。

優勝しました。こっちは雪の気配とかそういうの一切なかったです。

一応、ウソップ像。

やまなみハイウェイを戻って迂回してきたので時間は遅くなったものの14時半前には目標にしていたあか牛丼専門店ごとう屋。阿蘇駅からはすぐです。

定番の「あか牛丼セット」を注文。朝6時から飲み食いせず、命からがら生き延びたあとの飯が不味いわけがない。きゅうりの上に乗っかるあか牛肉みそをちょっと混ぜるとこれまた絶妙でウマい(ぶっとぶぜ)。熊本名物の1つをこれで消化。この後は阿蘇山の草千里を目指してみます。(道中が最高に絶景)

最初に開けた場所に出てくる場所がここです。牛馬注意看板。
初めて阿蘇を訪れたときにもここで撮影した記憶があり、思わずクルマを停めました。覚えているものですね。

こういうところって阿蘇駅とかからはめっちゃ遠くに思われたりするかもしれませんがクルマで5分程度。草千里までもそこまで距離はなく、阿蘇からカジュアルに訪れることができます。この距離での代わり映えと標高の落差が凄いんです。

2010年3月12日の写真。日帰りで阿蘇時代。当時はナビも未装着でFMトランスミッターでオーディオを鳴らしていた。この頃はパワフルで、翌週には長野県のビーナスライン、更にその翌週には東京の奥多摩、その翌週は石川の千里浜から金沢の兼六園へと毎週のように日帰りでドライブ旅行していた。

写真を撮っていたら熊本ナンバーの大阪出身のバイクの方と邂逅。地震や水害に被災したとおっしゃっていたので割とこっちの暦は長いんだと思います。そこでいろいろ話し情報を聞きました。ちなみに、阿蘇駅からたった5分程度の距離ですが、かなり寒かったです。そうです、ダウンジャケットとかコートは持ってきていません。だって大阪を出る時暖かかったんだもの。その方には頂上は零下じゃないの?と言われました。零下…。

阿蘇駅から草千里まではなにげに割とすぐの距離なんですが、その間の道が絶景なのです。難点はこういう絶景ロードにはクルマを停めるスポットが少ないこと。眼科に見える風景と天に向かうような道の勾配が神秘的です。

同じ場所から別角度。どこの角度から切り取っても絶景です。

ここがゴールの1つ草千里。お店とかがある広い駐車場ですが500円かかります。以前に来たときと異なり海外の人が非常に多かったです。もちろん、みんな防寒対策はバッチリでした。海外の人に情報戦で負けてるってどうよ。もちろん、寒さで震えてました。一応服を販売しているショップもあったんですが防寒具は売ってなかったです(死)

以前は入るときに料金所で現金支払いだったのですが、いつの間にかよくある商業施設のようなナンバーを入力してクルマを検索しお金を支払うシステムに変わっていました。

その後オススメされたので火口まで。ここの道路は有料で1000円。以前来た時はロープウェーがあったんですが、なくなっていました。頂上も海外の人だらけで日本人を探すほうがしんどいくらいです。もちろん普通の長袖では極寒でした。

その後は米塚の横を通って熊本駅へ向かいます。米塚のいいビュースポットはあったんですがインバウンドのレンタカーがモリモリ停まってて停車できませんでした。無理やり離れたところから撮影しましたが、左の方にちょこっと見えてるだけであの迫力はまったく伝わりません。

その後、熊本の渋滞に次ぐ渋滞に揉まれてホテルに到着したのは17時半過ぎ。ホテルの駐車場も余裕があってばっちりです。

部屋も広くてグッドです。ユニットバスではなく、バスとトイレが別になっているところもこういうホテルでは珍しいんじゃないでしょうか。(知らんけど)

午前9時までハイドラが起動しなかった(サーバーメンテナンス?)ので距離も時間も短いですが、このような結果になりました。

西熊本駅はホテルの真横という好立地。ここから熊本駅が最寄りの熊本ラーメンを食べに行きます。PITAPAカードが使えるかドキドキしましたけどいけました。ローカルなくせに、高架化されているし駅は新しいし金持ってやがるなあ。JR九州め。

新型車輌が反対走ってきたんですが、やってきたのは国鉄車両で年期の入ったモデルでした。塗装状態とかなかなかのものです。金ないんかい!

熊本駅に着きここから東へ10分くらい歩きます。知らない街の遠くの街は知らない空気感でちょっとテンション上がります。このあたりは上着が無くてもまあ大丈夫な気温。
計画通り。

今回熊本ラーメンで狙ってきたのは、ここ「黒亭」です。熊本ラーメンといえば「桂花」が思い浮かんだんですが、東京でも食べられるラーメンと知って外しここになりました。

今回オーダーしたのは玉子入りラーメン。と、豆乳いちごぷりん。店員さんからオススメされたのでオーダー。

ラーメンといえば脂ギトギトというイメージですが、なんともあっさりしたスープ。そこに焦がしにんにくの苦みがインストール。麺も細麺で一気に啜れる。熊本ラーメンを堪能。その後に残る後味を、豆乳いちごぷりんが見事に中和。なんでこんなものがラーメン屋に?と思ったがこれが素晴らしい組み合わせ。
しかし、まあ。今日は雪山の寒さで凍え、ラーメンで汗を吹き出し、私の自律神経はどうにかなっちゃうんじゃないかと思いました。

帰りも列車。熊本発だけど、会社帰りの大人や学生で御堂筋線を思わせる超満員。熊本みたいなローカル列車で満員なんてあるんだ。(失礼千万)

この後は熊本西駅から少し離れたところにある駿河屋へ寄って、ホテル前のマックスバリューへ。ホテルのときはついつい風呂上がりのアイスとか買ってしまいます。酒は熊本みかんを使った御当地サワー。風呂の後は食って飲んで酔っ払って寝ました。
旅行をすると食生活が欲にまみれてしまうのであまり長期の旅行をするときっと身体を壊すなあと常々思っているのですがやめられません。旅行というものは心のリフレッシュに良くても健康には良くないですね(ド偏見)。みなさんも旅行はしすぎないように気をつけましょう。