東京電力福島第一原子力発電所の事故への対応に当たるため、先月、内閣官房参与に任命された小佐古敏荘(こさことしそう)・東大教授(放射線安全学)は29日、国会内で記者会見し、「政府の対応は法にのっとっておらず、誰が決定したのかも明らかでなく、納得できない」として30日付で参与を辞任することを明らかにした。
小佐古氏は29日夕、首相官邸を訪れ、菅首相あてに辞職届を提出、受理された。
その後、記者会見した小佐古氏は、辞任理由について、「今回の原子力災害で、官邸の対応はその場限りで場当たり的だ。提言の多くが受け入れられなかった」と語った。
具体的には、政府が示した年間20ミリ・シーベルトという小学校の校庭の利用基準などを挙げ、「この数値を小学生などに求めることは許し難い」と指摘した。
何事もよくもめるバ菅内閣だが、自らが選任したブレインにまで見放されるとは情けない。避難区域の設定にしても低レベル汚染水の海中排出にしても確かに場当たり的に実行されている。自衛隊ヘリの空中放水にしても機動隊の放水にしても結果としては評価されたが、こうした対応も場当たり的だった。
今日の国会答弁も「総理に伺いたい」と言っても必ず担当大臣が先に答弁をして、その後におずおずとどうでもいいようなことを口にしていた。「10秒でお願いします」などと釘を刺されていたが、長く話されるととんでもないことを言い出すからだろうか。
自民党の谷垣総裁に対する政権参加の呼びかけも、自らが「思慮に欠けていた」と場当たり的だったことを認める発言をしていたようだが、この政権、一体大丈夫なのかい。そう言えば普天間の代替施設もV字滑走路で決着したようだが、これも、県外、国外と場当たり的な発言を繰り返して問題をややこしくさせてしまった。もっともそれはバ菅ではなくて野バトだが。
まさか、世界有数の大国の総理大臣が官邸に籠ってコインでも投げるか、星占いでもやって政策を決めているわけではないだろうな。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2011/04/29 23:46:04