間違ったドラポジで事故が起こっているという事実
あらためて「正しいドライビングポジション」について考察しておきたいと思う。人の体型はさまざまであり、かといって市販車の運転席はオーダーメードできない。前後スライドやシートバックのリクライニング機構を使ってドライバーが運転しやすい位置に調整するのが一般的だ。近年はハンドルの位置を調整するチルト機構やテレスコピック機構を備えているクルマも増えてきているので、以前よりずっと自分好みに合わせやすくなっている。だが、問題はその「自分好み」がドライビングポジション的に正しい位置なのかどうか、だ。
よく言われる間違ったポジションとして「ストレートアーム」が上げられる。シートバックを寝かせて両腕が伸び切った状態でハンドルを持つような姿勢だ。一見ラクな姿勢に見えるが、いざハンドルを操作しようとしたときに思い通りに操作できない。交通事故のニュースで「ハンドルを切り損ねた」とか「ハンドル操作を誤った」といった見出しで紹介されることが多いが、ストレートアームポジションで緊急時に正確な操舵操作が行えなかったケースも相当数含まれているといえる。
ストレートアームがなぜ適性ではないのか。アメリカ大陸のような見通しのいい直線が何十キロも続くような大地を長時間運転するような場合なら問題は少ないかもしれない。しかし、それでもタイヤが急にバーストして姿勢を乱したり、動物が飛び出して来たときなど咄嗟の事態に的確な操作が行えないので推奨できない。ストレートアームで操舵すると、まず小手先の操舵でクルマが進路を変更する。その際にヨーレートが発生して横Gがかかる。背もたれを寝かせた状態だと身体をしっかりサポートすることができず、上体が振られ、ハンドルからますます手が遠くなり、切り増す操作などが正しく行えないなど不都合が発生するのだ。こうした緊急事態を想定して、常に正しいドライビングポジションをとっておくことが重要だ。
正しいドラポジが安全運転にもつながる
正しいドライビングポジションを取るには、まずシートに深く腰掛ける。座面の前後長を最大に取り身体との接触面積を増やして摩擦抵抗を増やし加減速の前後Gでも身体が前後しないようにする。そして左足をフットレストに乗せて、左膝が120度以上曲がるように前後スライドで調整する。フットレストがない車両ならフロアのキックボードで代用する。
次にハンドルの最上部を両手で握り肘が90度程度曲がるようにシートバックを調整する。このとき両肩がシートバックから離れてしまわないように注意する。ステアリングの上下位置を調整するチルト機構で前方視界を遮らない位置に調整し、また足の曲がりと腕の湾曲具合が揃わないときはハンドルの前後位置を調整するテレスコピック機能があると合わせやすいだろう。
満足する位置が見出だせないからといって座布団を敷いたり、背中にクッションを追加したりするのは避けるべきだ。どうしても体格的に適正な位置を見出だせないときはシートを交換することも考慮すべき。場合によってはそのクルマの購入自体を諦める決断をしてもいいほど、ドライビングポジションの適合性は重要だと認識して欲しい。なにもサーキットを走るためだけではない。普段の運転においても突然起こる事態に冷静かつ正確に対処するために、ドライバーは「正しいドラビングポジション」を保つことに注力するべきなのだ。もちろんシートベルト装着は当然であるし、加えて正しいハンドル操作、ペダル操作なども重要になる。
ドライビングポジションは通常停止した状態で調整するもの。そのため実際に走り出すと具合が悪いこともある。そんなときは一旦停車し、微調整をする。停止した状態でいかに運転中の姿勢変化をイメージできるかがポイント。経験豊かなドライバーならイメージしやすいだろうが、ビギナーにとっては難しいだろう。多少窮屈に感じても、このプロドライバーのアドバイスに耳を傾け「正しいドライビングポジション」で安全運転を心がけてもらいたい。(中谷明彦)
運転するときは腕や足に余裕を持たせたポジションを取らないといけない。そうでないと突発事案に対応できない。ひじやひざが伸びきったような姿勢はよろしくない。常にひじやひざに余裕を持たせておくような姿勢が望ましい。最近の車はシートが細かく調整できるようになっているので自分が運転しやすいポジションを探しておくべきだろう。シートもバケットシートだと運転姿勢はビシッと決まる。あとは前後スライドで腕と足の位置を調整すればいい。86GRのレカロシートはシートバックのリクライニングと前後スライドしかないけどシート位置だけ決めれば運転姿勢はビシッと決まる。あまりシートバックを倒さないでアップライトな姿勢で運転している。シートが体を支えてくれるので疲れない。レカロシートはよくできている。ブリッドはホールディングはよかったけどシート形状が何となく今一だった。バケットシートは窮屈と言う人もいるだろうけどあまりルーズなシートは運転には適さないように思う。そして肘とひざは常にどんな状態でも伸び切ったり曲がり過ぎたりしないように適度に余裕があるように保っておくべきだろう。車も走っていると何が起こるか分からないからねえ。常に万が一に備えられるように手足や姿勢に余裕を持たせておくことが大事だろう。86GRのステアリングはチルト機能しかついていない。それも無闇に低い。今は目一杯上げているが、乗り降りするときに足がつっかえる。でもシートに座ってしまえば極めて運転がし易い。まあサーキットを走る車だからねえ。運転姿勢大事だね。機器類の操作だけでなく視界の確保にも影響してくる。年を取ると体が硬くなって車の乗り降りだけでなく後退するときに後ろを振り返るのもきつくなるとか言うが、柔軟体操でもして体の柔軟性を保っておくべきだろう。日本ではモータースポーツはスポーツではないように見られるが、高い身体能力と反射神経、動体視力、筋力が要求される立派なスポーツではある。運転を楽しむために柔軟性を保って体を鍛えよう、・・(^。^)y-.。o○。
Posted at 2022/08/28 22:47:31 | |
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