今月26日に行われた日中防衛次官級協議で、中国人民解放軍の馬暁天(まぎょうてん)副総参謀長が、南西諸島への陸上自衛隊配備計画や、海上自衛隊による東シナ海での警戒・監視活動の強化方針を問題視し、「日本は危険な方向に向かっている」と批判していたことが分かった。
これに対し、中江公人防衛次官は、「陸自の配備は日本防衛の空白地域をなくす意味がある。特定の国を想定していない」と説明した。また、「専守防衛という日本の防衛政策の基本方針に変わりはない」と反論した。複数の政府関係者が30日、明らかにした。
会談は、防衛省で約4時間行われた。この中で、馬氏は、陸自配備は中国をけん制するものだとの認識を示した。日本が新たな「防衛計画の大綱」(防衛大綱)や、先月の日米共同声明で、東シナ海や南シナ海で海洋活動を活発化させている中国を念頭に、「脅威」や「懸念」を表明している点についても、「我々には何ら懸念されるようなことはない。南シナ海問題は(中国と周辺国との)2国間の話であり、米国は関係ない」と主張した。中江氏は、馬氏に対し、中国の軍事活動の透明性向上に向けた一層の取り組みを求めた。
日本が危険な方向に向かっているとは一体どういう言い草だろう。与那国島や先島諸島に自衛隊が配備されていないのは通常の感覚からすれば異常なことで、100人から150人程度の監視隊を配備したからと言ってそれが脅威になるとはとても思えない。
脅威というのは武装船を人様の庭先を徘徊させたり、スクラップ用にと買い上げた空母を十数年もかけて再就役させ、それを高らかに世界に向かって公表するようなことを言うので、そんなことさえしなければ日本も敢えて南西諸島の防衛強化などということを始めなかったかもしれない。
ただ一つ、日本が危険な方向に向かっているとすれば、かの超自分本位のバ菅が政権の頂点に居座っていることだが、これも国内が混乱して国家が衰退するだけで他国に脅威になるようなことではない。まあ、中国も物真似、パクリで混乱しているようだから、かの旧ソ連の作りかけの空母を就役させたからと言っても、にわかに大きな脅威になるわけでもないだろうが。
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2011/07/31 17:09:53