東北防衛局は15日、航空自衛隊三沢基地(三沢市)の第3航空団を構成する2個飛行隊について、既に移駐方針を示している第8飛行隊に加え、第3飛行隊も2020年度に百里基地(茨城県)に移駐、その後に次期主力戦闘機F35を順次配備する方針を明らかにした。最初のF35の配備は17年度末までに2機の予定。F35はF2戦闘機よりエンジン音が大きいとされ、基地周辺では騒音問題のさらなる深刻化を懸念する声もある。
■F35 22機の体制へ
三沢市議会基地対策特別委員会の席上、同局の平松友和企画部長らがF35配備計画を説明した。築城基地(福岡)への第8飛行隊移駐は16年7~9月の予定で、戦闘機約20機と人員約290人の削減となる。
空自はF35を17年度2機、18年度8機、19年度6機、20年度6機と順次配備し、22機の体制とする計画。F35の配備が整うまでの間は、対領空侵犯措置として第3飛行隊にF2数機を追加配備する。
また、第3飛行隊の移駐後にF35の2個目の飛行隊配備を順次実施。時期は未定だが、最終的に三沢のF2約40機はF35に入れ替わり、2個飛行隊の体制に戻る。
F35関連の施設整備などでは、16年度概算要求に教育訓練用施設の新設など約27億5千万円を計上し、人員10人の配置も盛った。
F35はレーダーに捕捉されにくいステルス性能を備えた最新鋭機。基本のA型、短距離で離着陸できるB型、艦載機仕様のC型があり、空自はA型を導入する。防衛省のデータによると、機体から1キロ離れた地点でのアフターバーナー未使用時の騒音は約100デシベル(試作機)で、F2やF15戦闘機を上回るという。
特別委の舩見亮悦委員長は「基地との共存共栄は市の方針だが、騒音は気になる事項。住民への負担増は避けてほしい」と強調。滑走路の北に隣接し集団移転を要望している岡三沢6丁目町内会の小泉愃司会長は「F35は相当パワーがあると聞いている。これ以上の騒音は我慢できるものではない」と吐露する。
同局はこのほか、17年度末に新型の早期警戒機「E2D」2機を国内で初めて三沢基地第601飛行隊に配備する計画も示した。2機は主に教育訓練に使用される予定。
憲法9条は、平和を貫き通すと言う精神的な支柱だが、現実的な抑止力としてはこの方がはるかに頼もしい。第一期調達分は全て三沢に配備するようだが、百里にはF2が来るようだ。それはそれでなかなか頼もしい。
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2015/09/16 17:06:43