2016年08月10日
大型二輪に乗ろう(バイクは本当に速い乗り物か)
バイクって本当に速いのだろうか。0-100なら速いもので2秒弱、CB1300でも2.7秒ほど、これは確かに車では真似ができない。やったことはないが、2速辺りで加速すると相当な勢いで加速する。四輪の比ではない。マツダターンパイクの料金所を過ぎると直線の急坂が数百メーター続く。
うちの四輪のスーパーサイファGT1だとアクセルべた踏みでも80キロを超えないが、CB1300だとあっという間に120キロくらいになっている。1.2トンに100馬力と400キロ弱に100馬力だから圧倒的に余剰パワーが違う。レクサスのLFAが馬力荷重で2.65キロ程度だからCB1300の馬力荷重と同じ程度だ。トルク荷重はCB1300が23キロ、LFAが30キロ程度でCB1300が優れている。
リッター超の大型バイクのスペックとしてはCB1300など超おとなしい方でヤマハR1やカワサキのH2、BMWのS1000RRなどは馬力荷重が1キロそこそこだろうからブガッティベイロンも真っ青だろう。それでも最高速トライアルをやると四輪圧勝でバイクはとても敵わない。
それはバイクの形状と空気抵抗、そして二輪であることなどによるものだろう。よくバイク雑誌に高速160キロ巡行とか書かれているが、短時間ならそのくらいの速度は出せるだろうが、長時間そんな速度で走るのは風圧の影響でかなり辛い。カウルに伏せればと言うが、今度は前を見るために顔を上げないといけないので首や背中に負担がかかることおびただしい。
120キロから140キロくらいならしばらくは何とかなるだろうけど今度はお上が黙ってはいないだろう。大体、日本の高速は直線が少ないのでコーナリング性能や制動性能に劣るバイクには走り難い。鈴鹿のF1のラップタイムとMotoGPのラップタイムが30秒以上も違うと言うのは要するにそういうことなんだろう。
大型バイクはめちゃくちゃ速い。この世のものとは思えないほど速い。しかしながら超高速で長距離を走るようにはできていない。これも間違いない事実だ。世の中には超ハイパワーを売り物にするバイクが多い。しかし、バイクと言う乗り物自体が超高速には向かない乗り物だとしたら超ハイパワーは何のためだろうか。
一つだけその理由がある。ある速度からさらに上のある速度に達するために必要な時間、つまり加速力、これだけは大型二輪の独断場で他の追随を許さない。「なめるなよ、そういう他の追随を許さない能力を秘めているんだぞ」と言うことを胸にしまって穏やかに走るのがいいのかもしれない。
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Posted at
2016/08/10 15:56:10
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