平成24年に尖閣諸島(沖縄県石垣市)が国有化されてから11日で4年が経過し、中国公船の領海侵入は同日までに延べ518隻に上った。海上保安庁は今春、尖閣専従体制を整備した上で、28年度補正予算で大型巡視船3隻の増強を要求。29年度予算の概算要求では海上保安官の増員を求めているが、8月に中国公船が漁船とともに大挙して押し寄せたことを受け、さらなる上積みを検討する。東シナ海をはじめ、厳しさを増す安全保障環境への警備態勢を整える方針だ。
同庁によると、11日午前10時すぎ、尖閣諸島周辺の領海に中国海警局の船4隻が相次いで侵入し、約1時間半航行した後、領海外側の接続水域に出た。領海侵入は今年に入り延べ87隻で、国有化以降では延べ518隻になる。
外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は「主権侵害であり断固認められない」と中国大使館側に電話で抗議した。同省関係者によると、中国側は「(尖閣諸島は)中国固有の領土だ」などと反論したという。
中国公船は国有化以降、頻繁に尖閣諸島周辺海域に出没。接続水域では「天候の悪い日以外はほぼ毎日航行している」(同庁)。8月には200隻を超える漁船とともに、過去最大となる公船15隻が同時に接続水域や領海に侵入した。
南シナ海での領有権主張を仲裁裁判所の裁定で全否定され、南シナ海の海洋政策で手詰まり感のある中国は今後、東シナ海で活動を活発化させる可能性が強まっている。中国の大型公船は昨年末時点で120隻と3年間で3倍増。31年には135隻になると見込まれている。
これに対し、同庁は、今年2月に大型巡視船14隻相当(実数12隻)の「尖閣警備専従部隊」を整備。28年度補正予算案では、新たに大型巡視船3隻を増強する。
また、海上保安官の定員は国有化以降、毎年度純増し、28年度は1万3522人。29年度予算では領土・領海、海洋権益を守るために335人の増員を要求した。8月の事態を踏まえた安全保障への緊急的な警備態勢の整備を目指し、さらなる増員を求める方針。
こうなったら排水量3万トンくらいの空母型巡視船でも4隻くらい建造するか。海保の人員はいかにも少なすぎる。いい機会だから大幅に増員でもしたらどうか。尖閣が問題化する以前から海保の人員は少なすぎると言う意見は根強くあった。もっと増員してやってもいいんじゃないかねえ。海は広いんだし、・・。
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2016/09/13 15:12:15