2016年09月14日
「超高速参勤交代リターンズ」、第一作を凌駕するのは難しい。
先日、「超高速参勤交代リターンズ」を見てきた。月曜の平日で丸の内ピカデリー館内はがらんとして高齢者がほとんどだった。映画の出来は、「うーん」というところだろうか。
こういう映画は大作とは違って奇抜さを売り物にはざ間で生きる映画だから第一作目は原作に忠実にでいいだろうが、第二作目はそうはいかない。前作を凌がないといけないので当然設定も派手になり、話もさらに突飛さを増す。原作は物語だからどうでも書けるしそれなりに話はつながっているが、映画はなかなかそうはいかない。
まあ、始めのうちは何とか進んでいたが、尾張大納言の政権奪取の陰謀やら尾張柳生の大名昇格やら大岡越前の陰謀解明やらなんだかフラッシュバックのようにパッと出ては消え、湯長屋城奪還だのとどたばたやっているうちに柳生が去り、最後は悪役の松平信祝が失脚して終わってしまった。あっけらかんという終わり方だった。
偶然にヒットしてしまったヒット作の第二作目と言うのはなかなか難しい。「ターミネーター」もおそらくはB級映画として作られたんだろうが、シュワちゃんがどうしてもカイルの役をやりたいと二作目を作って思い切りいい役どころを演じた。「ターミネーター3」もそれなりに面白かったが、ターミネーター4は何が何だか分からずに、ジェネシスはもう時間を行ったり来たりできるとどうにでもなってしまうので、「まあ、好きなようにやってくれ」と言う感じだった。
ターミネーターが三作目くらいまではそれなりに面白かったのは話の筋が同じで仕掛だけが派手になっていたからかもしれない。そう言えば大学のころ、「早稲田松竹」とか言う映画館があったが、そこで「男はつらいよ」シリーズ3本立てをやっていて空いた時間に友人とよく見に行ったことがあった。
あの映画も毎回毎回、こいつは学習能力というものが欠落しているのかと言うほどこれでもかと同じストーリーの繰り返しだったが、その方が安心して見ていられるのかもしれない。それでもかなりの数を見ただろうか。さすがに飽きたけど、・・。
映画もシリーズ物はなかなか難しい。それでも「超高速参勤交代リターンズ」も余計なことを考えずに場面場面を追っていればそれなりに面白い。原作自体が名作でも大作でもない江戸時代の小大名の苦しい日常を現代風の味付けで大げさにズームして描いたものなのでその辺を加味して見てやってください。
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Posted at
2016/09/14 16:13:18
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