漁船体当たりでもめまくる中国と韓国

中国漁船が韓国の高速船に体当たりして沈没させた事件で、中韓両国の緊張が高まっている。韓国政府は不法漁船に重火器を使用する強硬策を発表。中国は反発し、批判合戦となった。韓国の強硬姿勢の背景には、政権批判をかわす思惑や、在韓米軍の迎撃ミサイル配備問題で対中感情が悪化していることがある。

　

１３日、韓国国会の外交統一委員会で政府の対応が不十分との指摘が相次いだ。尹炳世（ユン・ビョンセ）外相は「（中国側の対応は）容認できない面も多いが……」と釈明に追われた。

　

批判の発端となったのは、韓国北西部・仁川（インチョン）沖の韓国側の排他的経済水域（ＥＥＺ）内で７日、不法操業していた中国漁船が韓国海洋警備安全本部の高速船に体当たりし沈没させた事件だ。韓国政府は１１日、中国の不法漁船にバルカン砲など重火器を使うことを容認。外務省は１１日、邱国洪・駐韓中国大使を呼び、沈没事件について抗議した。

　

中国外務省は１２日、高速船が沈没した場所は「中韓の漁業協定で定められた水域だ」と主張。韓国外務省は１２日、「公権力への挑戦に対する我々の措置は正当だ」と反論した。

　

韓国政府の強硬姿勢について崔剛（チェ・ガン）・峨山（アサン）政策研究院副院長は「中国の顔色をうかがってばかりいるという国民の不満を意識した国内政治的要素と、最近のぎすぎすした韓中関係が影響した」とみる。

　

世論調査機関・リアルメーターの１３日発表の世論調査では、不法漁船問題で武力を含む強硬な対応支持が６１．３％で、外交的解決を求める３３．７％を大きく上回った。

　

朴槿恵（パク・クネ）政権は北朝鮮問題での協力を求めるとして良好な対中関係構築を掲げた。しかし、北朝鮮の相次ぐ核、ミサイル発射実験を受け今年７月、米軍の迎撃ミサイルシステム「終末高高度防衛（ＴＨＡＡＤ）ミサイル」の配備が決定、中韓関係は冷却化が進んでいた。






◇中国と韓国の関係悪化を巡る経緯

2０１５年９月

韓国の朴槿恵大統領が中国で開かれた「抗日戦争勝利７０周年」記念式典に出席

１６年１月６日

北朝鮮が４回目の核実験

１６年１月１３日

朴氏が核実験に絡み、北朝鮮に影響力を持つ中国の姿勢を批判

１６年７月８日

米韓両政府がＴＨＡＡＤ配備を決定し、１７年末までの運用開始を目指すと発表

１６年同日

中国が配備決定に反発

１６年９月９日

北朝鮮が５回目の核実験

１６年９月２９日

韓国当局が韓国南西部沖で不法操業の中国漁船を取り締まり中、漁船が出火して３人が死亡

１６年１０月７日

韓国北西部沖で韓国当局の小型高速船が不法操業の中国漁船に体当たりされ、高速船が沈没





中国と韓国が揉めようが、噛み合おうが、そんなことは構わないんだけど、しかし、日本の隣国でまともな国はないのかねえ。近代日本は常に欧米を見て歩んできたけどこの状況を見ているとそれもやむなしと思うねえ。だから日本にとって最良の同盟者は米国なんだし、それしか選択肢がないだろう。しかし、中国漁船は体当たりが好きだねえ。民兵でも乗って船体を体当たりのために強化でもしているんだろうか。