2016年11月08日
大型二輪に乗ろう(ライディングは修行僧の千日苦行のようなものか)
以前、登山をやっていた時に「風速と体感温度」なんて言うことをよく聞いた。風速が1メーター上がると体感温度は1度下がるというもので主に冬山登山のための注意事項だった。冬の3000メートル級の稜線などは通常20~30メートルの季節風が吹いているのでそれだけで体感温度は20度から30度も下がると言う。
富士山や八ヶ岳のような独立峰はことさら風が強く疲労凍死や凍傷患者が多いという。冬の富士山は雪をかぶって傍から見ていると砂糖菓子のようできれいだが登ってみるとスケートリンクを斜めにしたような氷の壁でしかも風で磨かれて表面はつるつる、氷質は極めて硬くてアイゼンもピッケルも容易に受け付けない。そんなところで30メーターの風に吹かれたとにかく氷にアイゼンを蹴立ててピッケルを突き立てて身を低く構えて風が収まるまでひたすら待つしかない。
また八ヶ岳も夏はハイキングのようなものだが冬になると風化溶岩の壁が氷で締まって格好の氷壁登攀のメッカになる。青氷と言って青く光る氷が多くこれまた氷質は極めて硬い。赤岳などに何度か登ったが、小屋とは目と鼻の先のようで遭難事故が多い。冬山をなめてはいけないということだろう。
何の話かと言うと昨日バイクで100キロで走ると風速27.8メーターの風を受けているのと同じだと話したが、約28メーターの風を受けていると体感温度は28度下がる。大気温が12,3度だと体感温度はマイナス15度、120キロだと体感温度はマイナス20度、とんでもない極寒にさらされていることになる。しかもあの夏の灼熱のエンジン回りの熱気は一体どこに行ったんだと言うほど全く沈黙してしまう。だから冬のライディングは革とかゴアテックスとか風を通さないウエアが必須となる。
どんなに暑かろうと体をヘルメットやプロテクターで固め、夏は灼熱、冬は極寒、暴風のような風に耐え、さらにはその風で体感温度はさらに下がり、走っている間は飲み食いもままならず、しかも何かの拍子で転倒でもすれば命が危ない。バイクに乗るって修行僧の千日苦行のようだなあ。バイクに乗り続けていると悟りが開けるんだろうか。悟りが開けるまで乗ってやるか。ああ、昨日の寒さで風邪が悪化した、・・・。
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バイク | 日記
Posted at
2016/11/08 15:40:19
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