防衛省が近く、新たな弾道ミサイル防衛(BMD)システムの導入に向けた検討委員会を設置することが分かった。地上配備型の「終末高高度防衛(THAAD)ミサイル」が有力で、次期中期防衛力整備計画(2019~23年度)期間中の導入を視野に入れている。
同省は現中期防(14~18年度)に基づき、将来のBMD体制の調査研究を続けている。北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返していることを受け、若宮健嗣副防衛相をトップとする検討委を設置して議論を本格化させる。来年夏までに提言をとりまとめ、次期中期防の作成作業に反映させる。省内には海上配備型迎撃ミサイルを搭載した海上自衛隊のイージス艦の増勢や、地上配備型のイージスシステム「イージス・アショア」の導入を推す声もある。いずれも費用は数千億円に上るとみられ、購入期間も長期にわたることから、現行の防衛計画の大綱(防衛大綱)の改定も今後の課題になるとみられる。
現行の日本のBMDは、高度約600キロで迎撃するイージス艦と、同約15キロの地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」(PAC3)の2段構え。同約150キロのTHAADが導入されれば、イージス艦とPAC3の「隙間(すきま)」を補完し3段構えとなる。
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◇終末高高度防衛(THAAD)ミサイル
米軍がミサイル防衛の一環として開発した移動式・地上配備型の迎撃ミサイル。敵のミサイルが落下して大気圏に再突入する段階で撃ち落とす。同じ地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」(PAC3)より高い高度で迎撃でき、射程が長いのが特徴とされる。
核と弾道ミサイルには同じもので対抗するのが一番いいのだろうし、日本はそれだけの技術を持ってはいるのだが、政治的あるいは国民感情などから許されないのでこうしたミサイル網を充実して防衛するほかはないだろう。後は高エネルギー兵器や超電磁砲など新たな兵器体系を開発するか。レーザー兵器を積んだ宇宙船でも作って宇宙から狙ってやるか。あ、宇宙も平和利用だけか。ややこしい国だなあ。
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2016/11/25 16:31:32