2016年12月31日
コペンと言う車、・・。
コペンと言う車をスペース的に言うと、今時の無暗と背高の軽を2/3くらいに押しつぶして後席スペースを取り払ったような車と言う。うーん、確かにそんなものかもしれない。つぶされた後席分はルーフの収納スペースと言うことだろう。
ただ、乗っている分には狭いということはない。広くはないが、2名分の快適スペースは確保されている。屋根を開ければ青天井で解放感は抜群だ。まあスペース売り物の車ではないのだから2人しか乗れないとか室内が狭いとか収納が少ないとか言うのは筋違いだろう。
これまで乗った車は概ねファミリーカーという類の車でスポーツカー的な車にはあまり乗ったことがない。敢えて言えばビスタVSなどは当時としてはハイパワーエンジンを搭載していたが、1.8リッター用に作った車に2リッターツインカムエンジンを無理やり乗せたのでフロントヘビーになってしまい、I型ストラットサスの能力不足と相まって尻振りまくりのじゃじゃ馬だった。次のビスタαⅹは機械式フルタイム4WDでどんな状況でも非常に優れた安定性を有していたが、あれをスポーツカーと呼ぶにはかなり違和感がある。サイファは冗談のような車で走りは悪くはなかったが、ごく平凡だった。
コペンは出立は何とも派手で、ジョーヌイエローと黒のコンビいう色も工事用車両のようで派手だが、SAやPAに停めておくと周りの車に紛れて見えなくなってしまうほど小柄の割にはがん飛ばしているようなつり目で何というかちびっ子ギャングのような車だ。
エンジンも普通の軽のターボで足はビルシュタインなんて言っているが、リアはトーションビームサスでブレーキもドラムだ。で、こういう車は普通はスポーツカーなどとは言わないのだが、片山右京氏は、「これ、スポーツカーだねえ」と言っている。プロモーションビデオの中での話だから普通はそう言うだろうけど、それには理由があるように思う。
まずステアリングが非常に切れが良く正確なこと、遊びがほとんどないので鷹揚なトヨタ車にばかり乗っていたものとしては最初はちょっと戸惑うが、慣れてくると狙ったラインをきれいにトレースしてくれるので気持ちがいい。
足回りもガチガチに固められていてほとんどロールしない。こういう足は限界を超えるとぶっ飛んでしまうだろうけどちょっと振り回す程度では右だ、左だと振られないので動きが機敏になる。動力性能は軽でしかも自主規制とやらがあるのでパワーはお話にならない。
でも、こいつをタイトなコーナーが連続する山坂道や屈曲の激しい平たん路に持って行けばハイパワースポーツカーともいい勝負をするのではないだろうか。そんな勝負はともかく車を思うとおりに操りたいという欲望は十分満足させてくれると思う。
ただ、今の時代に合っているかと言うとなんだか真逆の方向に行っているような気がしないでもない。価格→高い、ユーティリティ→極めて低い、スペース→最小限、でもねえ、トヨタの完全子会社になってしまったダイハツがよくこんな車を作るものだと思う。商売的には決してプラスではないだろうけどダイハツの意地なのかもしれない。
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Posted at
2016/12/31 13:23:11
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