伊方原子力発電所3号機(愛媛県伊方町)の運転を差し止める広島高裁の仮処分決定に対し、同高裁に仮処分の執行停止と保全異議の申し立てを行った四国電力は21日、原子力本部の多田賢二・部付部長が愛媛県庁で内容を説明するとともに、原子力訴訟対応プロジェクトチームを拡充して対応していくことを明らかにした。
多田部長はまず、同社の主張と決定内容について相違点を解説。同高裁は、阿蘇山噴火が原因の事故の可能性がどのくらいで、どのように身体に被害が及ぶかなど検討しておらず、判断過程に不備があると述べた。また、原子力規制委員会の専門技術的裁量を重視する姿勢を示しながら、決定では同委員会の火山ガイドを軽視しており、判断が矛盾して不合理-など、5項目で異議を申し立てたと説明。「火山事象に対する評価に争点を絞り、適切な判断を求めていく」との姿勢を示した。
同高裁には、仮処分の執行停止と保全異議の2つの申し立てを行っており、これまでの例では、執行停止の審理は1~3カ月、保全異議は4~8カ月かかっているという。
このほか、これまで一連の訴訟に対応していた社内のプロジェクトチームを、30人態勢から46人態勢に増強し、チームのトップを常務から玉川宏一副社長に格上げして、伊方原発の安全性を主張していくことも明らかにした。
一方、この異議申し立てに対し、伊方原発をとめる会は「四国電力は高裁決定を受け入れるべき」というコメントを発表した。伊方原発は火山の危険性だけでなく、中央構造線の活断層直近で南海トラフ震源域の直上に位置し、極めて危険な状況だ-としている。
何万年前の噴火でどうのとか、中央構造線だの南海トラフだのと言っていたら日本中原発が作れるところなどなくなってしまう。原発も便利な反面、厄介なものでもあるのでなくしてしまってもいいとは思うが、原発を廃止するなら感情論ではなく客観的かつ具体的な代替エネルギー確保の方策を示すべきだろう。ただ、この判決は証拠に基づいた客観的な結論と言うよりも裁判官個人の主観的な意見が色濃く反映されているようにも思えるが、・・(^。^)y-.。o○。
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2017/12/22 14:47:48