2018年05月23日
京都と言う街の魅力とは、・・(^。^)y-.。o○。
京都と言う街は中学校の修学旅行で「奈良・京都研修旅行」とか言って回らされた。そのときは寺や神社ばかり見せられて「これほどつまらん街があるのか」と思った。何とかの誰々が作った茶室などと言っても当時はホームレスの小屋くらいにしか見えなかった。今も基本的には変わりはないが、・・。
仏像と言ってもどれもこれも同じようなものばかりで食傷気味で「なんでこんなに寺や神社があるんだろう」くらいしか思わなかった。その後、長い間、京都はつまらない街の代表のよう思ってきたので敢えて行こうという気にはならなかった。
ところが最近はよく京都に行く。別に年を取って寺に縁ができたわけでもないし、ありがたい仏像を拝めば極楽浄土に行けるなどとは夢にも思っていない。「あれは木と金でできているんだ」と言う信長さんの言葉に強く同意してしまうような不信心ではある。
京都に足を運ぶようになったのは信長さんの影響で本能寺などを見てみたくて京都に行き始めた。京都の街を歩いてみると確かに神社仏閣が多いが、それにも増して「ここで誰それが殺された」「ここに誰それが幽閉されていた」なんて場所が山ほどある。やはり京都と言うのは1300年間日本の首都であり権力の中心であったんだなと思わせる。
京都は有名な神社仏閣を訪ねるのもいいのかもしれないが、それよりも街の路地裏をぶらぶら歩いてみるととても興味深い。京都と言う街が普通の街とはちょっと違う街だったんだと言うことがよく分かる。京都を南北に縦断しても2時間くらいじゃないだろうか。まあ全部歩いてみなくてもバスや地下鉄を使ってみてもいい。とにかく路地裏から路地裏へと歩いてみると様々な歴史の発見がある。
京都に寺社仏閣が多いのも理解ができる。1300年の長きにわたる様々な権力争いの中でそれに敗れて非業の死を遂げた大勢の者たちが祟らないようにとそれぞれ死んだ人間たちを祭る神社仏閣を立てまくったからで別に後世に文化を残そうとしたわけでもないようだ。何しろ自然災害や病気の流行、その他、凶事はすべて祟りになってしまうのだから神社仏閣などいくらあっても足らなかっただろう。
「歴史と文化の街『京都』」と言うが、歴史は間違いない。ただ、文化は半分くらい、あるいはもっと、・・怪しい。もっとも人間の権力志向と闘争本能もある意味文化かもしれないのでそうするとそれも当たっているんだろう。
京都と言う街は日本の都としての雅で華やかな部分とそこで繰り広げられた権力をめぐる暗闘の歴史と言う二面性を持っている。そしてその闘争の果てに男たちの、あるいは一部の女性も、野望の残骸がそこここに見えるのも興味深い魅力ではある。最近はそう言うことが見えてきたので京都に行くのかもしれない。
京都の雅な部分よりもそうした暗いドロドロした部分に焦点を当ててみてみるのもいいかもしれない。京都、ちょっと他にはないなかなか面白い街ではある。最近はそれが分かるようになってきた、・・(^。^)y-.。o○。
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Posted at
2018/05/23 13:53:34
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