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2020年11月26日

新型86/BRZは果たして驚くべき進化をしているんだろうか、‥(^。^)y-.。o○。

次期モデルがいよいよワールドプレミアとなったスバルBRZ。トヨタ86と共同開発で2012年に登場し、およそ8年に渡って進化し続けたクルマのフルモデルチェンジだから、今回の発展はどんなものか興味深い。 個人的にもこのクルマは86/BRZ Raceに参戦するために3台も乗り継ぎ、その成長過程をいやでも見守ってきた一台なだけに期待は高まるばかりだ。

フロントマスクのボリュームアップに見えるネガ潰し
全長4265×全幅1775×全高1311mm、ホイールベース2576mm(1インチ=2.54、少数第一位を四捨五入)と、全長4240×1775×1320mm、ホイールベース2570mmの初代とほぼ同じ!!今回発表された内容を見ると、全長×全幅×全高、そしてホイールベースはほぼ変わらず。大きくならずにモデルチェンジしたことは喜ばしい。ただ、あくまでもボディまわりは現行モデルと共用であることは明らか。それはデザイン面を見ても理解できるところだ。けれどもフロントマスクを一見しただけで、かなり立体的にボリューム感が増したところがまず変化したポイントだと思えた。86に比べてシンプルにまとめられていた印象が強かったBRZのフロントマスクは、そのせいかフロントのダウンフォースが弱いとワンメイクレース界では言われていた。

同じ足回りセットの86とBRZを乗り比べた機会のあるプロドライバーの山野哲也選手は、「BRZは高速コーナーにおけるノーズの入り方が穏やかで、そこでタイムロスをしていた」と語っていたことが印象的だった。たしかに後期型の86はフロント下部がそもそもリップスポイラー的形状をしており、顎が伸びるようになったことで、前期型よりも回頭性を生み出しているシーンがあったことを思い出す。事実、今年の86/BRZ Raceプロフェッショナルシリーズでは、BRZを駆る久保凛太郎選手が見事シリーズチャンピオンを獲得した(おめでとうございます! )。

コロナ禍やオリンピックの影響を受けて、富士や鈴鹿といった高速コーナーが存在するサーキットでのレースが無かったから、BRZはいつものシーズンよりも有利だろうと睨んでいた。裏を返せばいつもBRZは86に比べてハンデを抱えていたことになる。新型BRZのボリューム感を見ると、「そこを打破しようとしてボリューム感を増したのでは? 」と見えてくるのだ。いっぽうでテール周りもトランクにダックテールを与えている。ノーズの入りをよくするだけでなく、リアの安定性も空力によって生み出したいという思いが感じられる。

プラットフォームは共用化となるが、ボディ造りは抜本的な見直しが行われたようだ。まず注目となるのがフルインナーフレーム構造の採用だ。これは生産段階からしてまるで違い、シャシーとボディを組み合わせる前に、シャシーとボディ上屋の剛体部分をあらかじめ接合した上で、外板パネルを後から付けて行く手法で、強固なボディ造りに寄与すると言われている。スバルでは新型レヴォーグからそれを取り入れているが、同様のラインで流れると予測できるBRZだからこそ、同じ生産体制を築くことができたのだろう。これによりフロント横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%も高めることに成功したようだ。それだけで終わらず、ボンネット、フロントフェンダー、そしてルーフをアルミ化するというから、乗り味は相当に違ってくるだろう。

ボディが進化した初代からさらに進化
かつての86&BRZも初期モデルと後期モデルを比べると乗り味がかなり違っていた。スポット打点の追加などを地道に行うことで、上質さを生み出し次第に強固になったことを思い出す。僕が初めて手にした86は、3シーズン目に突入した辺りからルーフの両サイドに、まるで雹害でも受けたかのようなシワがよりはじめ、ドライビング操作に対してルーズに応答するクルマになったことがあった。次第に激化したタイヤのグリップ競争がその最たる要因だと感じていたが、いま思い返せばやはり初期モデルはボディが弱かったのではないかという気もしてくる。事実、2台目、3台目ではそのようなネガは最後まで見られなかったのだから、ボディの地道な進化は確実にあったのだろうと感じられる。そこから劇的に進化を果たすという次期BRZのタフさには期待したい。

トルク不足のネガを排気量アップで補えるか!? 
パワートレインは2.4LのNAとなる。最高出力228PS、最大トルク18.4lb-ft(約250Nm)という数値は頼もしい。走行している動画を見る限り、低速からのピックアップがよく、アクセルで向きを変えることも容易に行わせてくれるようだから楽しみだ。よりFRらしく立ち振る舞えるようになる、そこがポイントのひとつではないだろうか? 

現行モデルは特に可変バルブタイミングが切り替わる4000回転以下のトルクが薄く、低速ターンからの脱出ではヤキモキするほどトルクが薄かった。性能曲線を見れば明らかなのだが、そこから可変バルブタイミングの切り替わりポイントで一度トルクが落ち込んでいる。基本的なシステム自体は変わらないと思うので、そのネガを排気量アップで補うことができるか否かが気になるところだ。こうして出力もトルクも向上したが、それをよく許したと感じるところもある。それはトランスミッショントラブルに対する懸念材料があったからだ。乱暴に使わなければタイム争いで負けてしまうワンメイクレースでは、最低限2戦に1回はオーバーホールが必要ということもあったからである。

もちろんレースでも丁寧に扱うドライバーは問題がなく、事実はじめの頃はワンシーズン使ったこともあるから、一般ユースでは壊れることのないトランスミッション。だが、車種が車種なだけに、チューニングやドリフトなどあらゆる使い方が考えられるのだから、トランスミッションも強くあってほしいというのが希望だ。おそらく何らかの対策が行われたうえで発表になるのではないだろうか?そんなことを考えていた矢先、TOYOTA GAZOO RacingのGRパーツに86 Raceパーツのラインアップが加わっていた。

アウトプットシャフト、カウンターギア、4速ギア、4速ギアインナーベアリングがそれだ。次期BRZが発表されたこのタイミングで、この商品ラインアップ……。あまりにもタイミングがよすぎると思うのは僕だけだろうか?いずれにしてもタフさをより高めようと全方位的に努力を続けているところが好感触。スバルもトヨタもなく、みんなが86&BRZを育てて行こうという姿勢に胸を打たれるのだ。果たして次期型はどんな世界を僕らに見せてくれるのか? いまから登場が待ち遠しい一台だ。


車雑誌や自動車評論家は新車が出ればほめそやして持ち上げるのが商売だから「世界初公開の新型86/BRZ プロが見抜いた驚くべき進化と高まる期待」なんてことを書くんだろうけど、この車、旧型の焼き直しで「驚くべき進化」などしていないだろう。何よりも今の車の技術開発は自動運転とEV、燃料電池などの省エネ車に向けられている。スポーツカーなどは既存の技術でまとめられるだけで最新技術などは投入されていない。このBRZも全体を見ると車の大きさは変わっていないし、側面は旧型と一緒なのでボディは旧型のものを使ってGRやSTiなどで培った技術や経験をもとにスポットの打ち増しやパネルの接着方法の改善などでボディの強化をしているんだろう。エンジンもトランスミッションも新型で大きくなっているのだからそれに合わせたボディの強化という点は当然考慮済みだろう。フルモデルチェンジで新しい車と言うのを印象付けるように前後は大きく変わっている。ただ、国内で月に数百台しか売れない車にそんなに金をかけてモデルチェンジしても無駄だろうし、販売価格にも響いてくるだろう。あまり金をかけずに見た目の印象を変えて商品価値を上げるとともに、最もやりたかったのはエンジンの排気量を増やしてパワーを増してATとのマッチングを改善して「セクレタリーカー」とか言ってそれなりの需要がある米国で売り易くすること、スバルにとってはこれが最大の目的だろう。トヨタは現行のままもう2年位売ってそれで86は終わりにしたかったんじゃないだろうか。このご時世、スポーツカーなど何車種もラインアップしていてもそうそう売れやしない。WECにはGRスーパースポーツ、スーパーGTにはスープラ、WRCにはGRヤリスがあればメーカーのイメージアップとしてはそれで十分だろう。スーパーGTのプライベートチームでは使われているが、ワークスとしてレースに絡まなくなった86を残していても仕方がない。若者でも乗れる軽量安価なスポーツカーと言うならGRヤリスの1.6リッターCVTがある。86はもう十分その役割を果たしたと言うところだろう。ただスバルとの関係があり、スバルが排気量をアップして米国で売りたいなら初代の開発に協力してもらった手前、無下に断るわけにもいかず、‥というところではないだろうか。パーフェクトな車など存在しないだろうから初代にも欠点はあるだろう。ただ86GRに乗っている限り、「これ以上言うことはない」と言うレベルに達しているように思う。車が好きだから高性能なスポーツカーが世に出ることに異を唱えるつもりはないが、時代はもうスポーツカーではなくなっている。この先、ごく一部に趣味的な車としてスポーツカーと言うジャンルが残るかどうかと言う程度だろう。86はまだ姿を現してはいないが、今回の86/BRZのフルモデルチェンジはレベルとしてはビッグマイナーと言う程度だろう。まあでも素性のいい車で8年の経験の積み重ねもあるのでパワーが増したことで面白い車に仕上がっていることだろう。大体、ボディ剛性が、足回りが、ATのシフトタイミングが、‥なんて言っても普通のドライバーには分からない。エンジンパワーが増せば「走りが鋭くなった」とかで分かり易い。でもスープラを超えるようなパワーはダメだろうから228馬力と言うのはいいところかもしれない。国内仕様は230~240馬力程度だろうか、‥(^。^)y-.。o○。

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Posted at 2020/11/26 14:59:29

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