【ロンドン時事】ロシア軍の侵攻が続くウクライナに対し、米欧からの武器供給が依然として遅れている。ウクライナは射程の長い重火砲を中心に支援を急ぐよう要請。だが、供与が必要量に追いついていない上、ウクライナ兵が武器を扱うのに必要な訓練に時間がかかるなど、複数の課題が横たわる。
ウクライナ東部ドンバス地方での攻防は、破壊力の大きな火砲を撃ち合う砲撃戦の様相を一段と強めている。ウクライナ軍が1日に使用する大砲の弾薬は5000~6000発とされる。ウクライナ側によると、ロシア軍が保有する火砲の数はウクライナ軍の10倍程度。英スカイニューズ・テレビによれば、ウォレス英国防相は16日、戦地の一部では差が20倍に上ると指摘した。
ウクライナのポドリャク大統領府顧問は13日、ツイッターで「戦争を終わらせるには、(ロシア軍に)負けないだけの重火器が必要だ」と主張。榴弾(りゅうだん)砲1000門、多連装ロケットシステム(MLRS)300基など、具体的武器種を挙げて支援を訴えた。
英紙フィナンシャル・タイムズが民間情報機関のデータとして伝えたところでは、ウクライナの榴弾砲は13日時点で、供与済みと支援表明分を合わせて約250門。MLRSも必要量の6分の1の50基程度だ。英政府が供給を約束したものの、「在庫」が不足しがちだとも報じられる。
バイデン米大統領は15日、ウクライナのゼレンスキー大統領に対し、高機動ロケット砲の弾薬や榴弾砲など10億ドル(約1340億円)相当の追加軍事支援の方針を伝えた。ウォレス氏は16日、長射程砲の提供が加速し始めたとし、「ウクライナ軍は近く、東部で重要な進展を達成できるだろう」と期待を示した。だが、侵攻初期にウクライナ軍の善戦を印象付けた携帯型の対戦車砲などと異なり、重火器を使いこなすには一定期間の訓練が必要。強力な兵器の到着が直ちに戦力強化につながるか、不透明な面もある。
現代の正規戦は投射火力量によって勝敗が決する。一定地域にどれだけ砲弾を撃ち込めるかがそれである。太平洋戦争では日本軍はこれで米軍に完敗した。侵攻当初はロシアがウクライナを舐めていたことや地の利を生かしたウクライナ軍の戦い方でロシア軍は多大な損害を被って敗退したが、腐っても鯛、ロシア軍もバカではない。ここに来て圧倒的な兵力を投入してウクライナ軍を圧倒している。双方とも激戦で死傷者や損害も急増しているようでロシア軍には抗命や反抗も増加していると言うし、ウクライナ側にも脱走者が出ていると言う。ウクライナは西側諸国に支援を呼び掛けているが、その足並みも乱れが生じているらしい。英米のように徹底的にロシアを叩こうと言うのと仏独伊のようにどこかで手打ちをさせようと言う国に分かれているらしい。日本は武器の支援はできないが、難民などの支援を行っている。でもそのうちに米国辺りから圧力がかかるんじゃないだろうか。早く停戦に至ればいいと思うが、双方の思惑は全く相反しているのでそれも難しいだろう。ウクライナもロシアを押し返す力はないだろうし、ロシアもウクライナを圧倒して制圧する力はない。この戦争はまだまだ長引きそうではある。止めればいいんだけどねえ、無益な戦いは、・・(^。^)y-.。o○。
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2022/06/20 12:46:56