2022年09月28日
大和型戦艦を時代遅れの無用の長物などと言うのは失礼ではある、‥(^。^)y-.。o○。
陸上イージス代替のイージスシステム艦が排水量2万トン、全長210メートル、全幅40メートルで計画倒れになった米国のアーセナル艦やズムウォルト級などを引き合いに出して令和の戦艦大和などと戦艦大和を時代遅れの役に立たないものの代表のように言うが、これは大きな間違いである。
戦艦は第二次世界大戦で航空機に主戦兵器の座を譲って支援兵器となったが、それでも36センチから40センチクラスの大口径砲とほかの艦とは比較にならない重防御は極めて有効な戦力だった。戦艦金剛クラスの36センチ砲でも15センチ程度の野戦重砲しか持たないガダルカナル島の陸軍が、「野砲1千門に匹敵する」と大喜びしたくらいだからもしもガダルカナル島争奪戦に戦艦大和、武蔵を使っていたら1度くらいはガダルカナル島の飛行場を奪還できたかもしれない。ただ、奪還できたとしてもまた取り返されただろうが、・・。
しかも当時は米軍航空兵力とは言っても戦争後半のような圧倒的な航空兵力ではなかったのだから多少の被害を受けても帰還ができただろう。米軍はガダルカナル島防衛に40センチ砲装備の新型戦艦サウスダコタ、ワシントンを投入して日本軍の明治生まれの36センチ砲装備の戦艦霧島を圧倒した。
日本も内地にあった長門型、伊勢型、扶桑型などを総動員して交代でガ島のヘンダーソン飛行場を砲撃していればよかったし、そこに大和、武蔵をつぎ込めばもっとよかったのだが、一つにはそれだけの大型艦を動かす燃料が準備できなかったこと、そしてもう一つは大和、武蔵が連合艦隊旗艦になっていてそうそう簡単に局地戦などに出ていけなかったことがあるだろう。そして何よりも出し惜しみもあったのだろう。
大和、武蔵を投入していればワシントンクラスの戦艦にも十分対抗できただろうし、陸上砲撃でも金剛級の2倍の弾丸を投射できるのでその威力は段違いだっただろう。また防御も金剛クラスとは比較にはならない重防御だった。ガダルカナル島飛行場砲撃には高速を生かした重巡クラスが頻繁に行っていたが、夜間に接近して夜が明ける前に逃げ出すような戦法で重巡の20センチ砲では全く威力不足だったそうだ。
戦争後半になると米軍の航空戦力が圧倒的になってしまって何を持って行っても対抗できなくなってしまったから大和、武蔵が撃沈されたのは船のせいではない。大体、大和、武蔵はあんな圧倒的な航空攻撃に耐えられるようには設計されてはいない。味方の制空権下で敵の主力艦と砲戦を行うために作られた船である。だから日本軍の航空戦力がそれなりに米軍のそれと拮抗していた戦争前半で使えばその大火力を生かす場面もあっただろう。無用の長物などと言うのは大和、武蔵に失礼ではある。悪いのは出すべき時に出し惜しみした帝国海軍ではある、・・(^。^)y-.。o○。
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Posted at
2022/09/28 23:42:26
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