ロシアの首都モスクワの南東約200キロ・メートルに位置するリャザン州と、南部サラトフ州の飛行場が、ウクライナの無人機(ドローン)によるとみられる攻撃を受けたことは、プーチン政権に大きな衝撃を与えた。露軍は5日、報復としてウクライナのエネルギー施設などにミサイル攻撃を展開したが、露国内では防空網の不備への批判も出ている。
これまでウクライナ軍による露領内への越境攻撃は、国境付近や港湾などにとどまっていた。露西部カルーガ州の軍用飛行場で10月7日、無人機の墜落が伝えられたが、ウクライナの関与はわかっていない。今回の攻撃について、ウクライナ政府の公式な発表はないが、米政策研究機関「戦争研究所」は5日、両軍用飛行場への攻撃について「ウクライナ軍による攻撃だった可能性が高い」との見方を示した。ウクライナ政府高官は5日、米紙ニューヨーク・タイムズに、無人機はウクライナ領内から離陸し、ロシアに潜入した特殊部隊の協力も得たと語った。攻撃を受けたリャザン州のジャーギレボ軍用飛行場はウクライナの最前線から約500キロ・メートル離れ、サラトフ州のエンゲルス軍用飛行場は最前線から約700キロ・メートルの距離がある。
ウクライナ軍が使っているトルコ製攻撃型無人機「TB2」の航続距離は約150キロ・メートルとされ、届かない距離だ。露国防省は旧ソ連の無人機を改造した無人機が攻撃に使われたと指摘しており、旧ソ連の偵察用無人機「Tu(ツポレフ)141」の誘導機能を強化し、攻撃用に改造したとの見方が出ている。ウクライナの国営兵器輸出企業は4日、最大航続距離1000キロ・メートルの攻撃型無人機の開発が最終段階にあることを明らかにしており、ウクライナ軍は無人機に注力しているとみられる。
今回、攻撃を受けた軍用飛行場はウクライナのエネルギー施設などをミサイル攻撃する戦略爆撃機の拠点で、ウクライナの大統領府顧問は5日、無人機を「未確認飛行物体(UFO)」に例え、「他国に向けて(ミサイルを)発射すれば、UFOが発射地点に戻ってくる」とSNSに投稿した。露本土の軍事施設が攻撃を受けたことはロシアにとって大きな脅威で、露大統領府は6日、プーチン大統領が安全保障会議を招集したと発表した。露元国防省当局者らが運営する軍事SNS「Rybar」は無人機による攻撃について、「通常の防空システムが機能すれば防げたはずだ」と問題視しており、露軍やプーチン政権への批判が強まる可能性がある。
ロシア領内の軍事施設に無人機で攻撃したというが、そんなことをするのはウクライナしかないだろう。何しろ現在交戦状態なんだから。それにしてもロシアも慌てているが、自分たちは他人様の国に武力で侵攻して好き勝手やっていて自分の国は安全だなんて思うこと自体が間違っている。ロシアは今回のウクライナ侵攻で世界の孤児になり国としても三等国になり下がった。一刻も早く戦闘を停止してウクライナ領内からすべての軍隊を撤退させ、自国の経済の再生と国際社会への復帰を目指すべきだろう。プースケは電撃作戦で、2週間程度か、ウクライナ全土を支配できると踏んだんだろうが、とんでもない見込み違いだった。まさかウクライナがあれほど強固な軍隊とは思わなかっただろうし、またかつて世界を震撼させた自国の軍隊があれほど弱体だったとも思わなかっただろう。「天に向かって唾する者は必ず自分に返ってくる」と言うが、まさにその通り。ロシアがウクライナに侵攻を開始して間もなく1年、もういい加減にやめるべきだろうが、侵攻を中止して撤退することはプースケの政治生命だけでなく現実に生命を絶たれるかもしれないのでそうそう簡単にはできないだろう。ウクライナも西側の支援がなければ戦えない。この戦争、いったいどうなるんだろうか。日本も武器を売りたいというならウクライナに国産兵器でも供与してやればいいじゃないか。まずはロシアのミサイル攻撃を防御するための短距離拠点防空ミサイルでもどうだろうか、・・(>_<)。
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2022/12/08 01:41:18