日本銀行は18日の金融政策決定会合で、短期金利をマイナス0・1%、長期金利を0%程度とする大規模な金融緩和の維持を決めた。昨年12月に引き上げた長期金利の上限「0・5%」は修正しなかった。
黒田東彦(はるひこ)総裁は会合後の記者会見で、「経済をしっかり支え、企業が賃上げをできる環境を整えることが重要だ」と説明した。2022年度の物価見通しは、昨年10月時点の2・9%から3・0%に修正したが、賃金上昇を伴う安定的な物価上昇ではないとの見方を示した。
日銀は昨年12月の決定会合で、市場機能を改善する目的で、0%程度に操作する長期金利の変動幅をプラスマイナス「0・25%」から「0・5%」に拡大した。市場では1月会合でも同様の修正があると見込む動きもあったが、日銀は貸出制度を拡充する新たな対応を採用した。日銀が民間金融機関に貸し出す制度を、これまでよりも必要に応じてより低金利でより長く資金を貸し出せるようにする。
黒田氏は、長期金利の上限引き上げについて「必要があるとは考えていない」とし、低金利に誘導するために日銀が多くの国債を抱えることも「特別なリスクがあるとは考えていない」とした。黒田氏は4月8日に任期満了を迎える。政府は次期総裁の人事案を2月にも国会に提示する方向だ。日銀の決定を受けて、18日の金融市場では一時、1ドル=128円台半ばから131円台半ばまで円安が進展した。
いくら金利が安くても金借りてまで賃上げする企業はないだろう。まあ能無し日銀総裁はもうあと数か月なので自分の金融政策を継続するしかないのだろうが、結局賃金は上がらず物価上昇2%も達成できず金融政策としては失敗だろう。物価は最後には上がったが、これは米国の利上げで異常な円安になった結果だから能無しの成果ではないだろう。物価を安定的に上昇させるには給料が上がって行かないといけない。ただ賃上げは企業の責任でお上があれこれやっても上がらないものは上がらない。お上は給料を上げやすいような環境を作ってやるのが仕事だが、マイナス金利など極端なことを長期間やってもひずみが出るだけで効果がないのは現実が証明している。低金利は低金利でもいいと思うが、外とのバランスを取ってやるのも金融政策だろう。10年も日銀総裁をやってはいたが一発屋は所詮一発屋でしかなかったということだろう、・・(>_<)。
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2023/01/19 01:27:15