
スパ・フラコルシャンを舞台に世界耐久選手権(WEC)のスパ6時間レースが行なわれた。総合優勝を果たしたのは、フェラーリ51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョビナッツィ組)。2位にもフェラーリ50号車(アントニオ・フォッコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン組)が入り、フェラーリ勢が1-2フィニッシュを果たした。なおフェラーリはこれで、開幕からの連勝を3に伸ばした。
予選からフェラーリ499Pが速さを見せ、カスタマーのAFコルセ83号車を含め3台が上位を独占。しかし決勝レースでは、アルピーヌやBMW、プジョーなどとの接戦となった。残り1時間強というところで、2台のフェラーリが相次いでピットイン。51号車、50号車の順となってチェッカーを目指した。この時点でフェラーリ勢は、WRTのBMWに先行されていたが、51号車のフェラーリはこれを難なくオーバーテイク。しかし50号車の方はオーバーテイクに手間取ってタイムを失うことになった。
実はこの最後の1時間、2台のフェラーリの戦略は異なっていた。51号車はレース終盤に再度給油が必要となることを承知でプッシュ。一方50号車の方は、そのままレースを走り切るべく、燃費走行に努めた。フェラーリ51号車は結局残り12分というところで”スプラッシュ(燃料をほんの少しだけ給油するピット作業)”のためにピットイン。しかし僚機に11秒差をつけることに成功。そのままトップチェッカーを受けた。
フェラーリ50号車はレース終盤、アルピーヌ36号車(ジュール・グーノン/フレデリック・マコヴィッキィ/ミック・シューマッハー組)との争いとなった。アルピーヌ36号車は好調なレースを繰り広げていたが、残り2時間というところでスローパンクチャーに見舞われて緊急ピットイン。戦略に乱れが生じた。しかし給油タイミングを前倒しすることでなんとかロスを最小限に食い止めた。しかし終盤のフェラーリ50号車からのプレッシャーに屈し、アルピーヌ36号車は3位。50号車フェラーリが2位となった。
4位に入ったのは、セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮組がドライブしたトヨタ8号車だった。残り45分というところで最後のピットストップを行ない一時8番手まで後退したものの、他車がその後続々とピットインしたことで順位を上げ4位を手にした。15番手スタートから11ポジション上げてのフィニッシュであるが、優勝したフェラーリ51号車には32秒の差をつけられた。トヨタの7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース組)も16番グリッドからという厳しいレースを強いられたが、セーフティカーのタイミングなどで順位を上げていった。その結果、最終的には7位でチェッカーを受けることとなった。
LMGT3クラスは、VISTA AFコルセの21号車フェラーリ296 LMGT3が優勝。2位に入ったプロトン・コンペティションの88号車フォード・マスタングGT3に40秒の大差をつけた。なお中山雄一がドライブしたAKKODIS ASP Teamの78号車レクサスRC F LMGT3はクラス8位、佐藤万璃音がドライブしたユナイテッド・オートスポーツの95号車マクラーレン720S LMGT3 Evoはリタイアとなった。
今年のフェラーリは速いねえ。自滅DNAも今のところ出ていないし、フェラーリを破るのはなかなか難しいかもしれない、・・(;一_一)。でも前回のBopではフェラーリの車重はトヨタよりも20キロも軽いのはどうしたことだろうか、・・(--〆)。過去3レースの結果を加味して決めるというが、そうすると次はトヨタよりも重くなってもいいのだが、ルマンはまた別の条件でBopを決定するとか。それでも1位と4位のトヨタの差が32秒か。フェラーリの自滅DNAが出ればひっくり返せるのだけど、・・それよりもTGRよ、頑張ってポールトゥウィンを飾ってくれ、・・(^_-)-☆。
Posted at 2025/05/11 16:59:51 | |
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