子ども手当の地方負担分への国費による財政措置は必要なしとした意見書が閣議決定されたことについて、神奈川県の松沢成文知事は4日、「全額国費でやるとマニフェストの方針が出ている。政権をとった後にも2度にわたり約束した。政治の約束が裏切られている。うそつき政権、詐欺政権だ。国のトップリーダーが言った通り、やってほしい」と強く非難した。
さらに、松沢知事は「地方を裏切る身勝手な政治が今の政治不信をつくっている。このような態度を改めないかぎり、今の政権が国民の信頼を得るのは本当に難しい」と現政権を厳しく批判した。
来年度の子ども手当地方負担分を巡り、神奈川県は昨年12月、新たな事務に地方負担を求めることや、地方負担決定までの手続きは地方財政法に反するとして、国費で返還するよう求める意見書を政府に提出していた。
また、松沢知事は片山善博総務相が閣議後の記者会見で「地方側に追加的な負担は求めていない。決して理不尽な制度ではなく、理解してほしい」などと話したことにも言及。「役人の小言のような細かい議論ではなく、大きな政治論で議論している」と反発した。
子ども手当などと言うのは極めて底の浅い歴史的愚策だろう。何も考えずにただ金をやるなどと言うのは政策でも何でもない。とっとと廃止してもう少しまともな税金の使い方を考えるべきだろう。しかもその愚策さえもまともに実行できずにいるなどと言うのはもう論外だ。某女性閣僚が、大相撲の八百長を批判していたが、一体どの面を下げて大相撲を批判できるのか。マニフェストは国民との契約と大見得を切ったその下の根も乾かないうちに「やっぱり無理なようですから修正させてください」などと言うのは八百長どころの騒ぎではない。
自民党の谷垣禎一総裁は4日昼、自民党本部で、子ども手当の地方負担に反対する松崎秀樹・千葉県浦安市長や山中光茂・三重県松阪市長ら5市長と会談した。
松崎氏らは「子ども手当は国が提案した政策であるにもかかわらず、財源が見つからないから国の一方的決定で地方負担を求めるのはあまりに理不尽」(浦安市)とする意見書などを谷垣氏に手渡した。
山中氏は「(子ども手当関連法案が成立しなければ)混乱するという意見があるが、将来のビジョンなき子ども手当は天下の愚策だ。民主党の脅しに乗らずに、野党の立場として毅然(きぜん)とした対応をいただきたい」と要望。谷垣氏は「そんな脅しに乗るようだと何もできなくなる。よく研究して気合を入れてやらせてもらう」と応じた。
政治家とは政策を立案してそれをきちんと実行できてこそ政治家だろう。いい加減に心眼とやらで作ったろくでもない愚策を持ち出して国民を騙して、その愚策冴えどうにもならずに「修正します」などと恥さらしなことを言う政治家もどきは一刻も早く政界から追放してまともな国造りをし直すべきだろう。
Posted at 2011/02/05 00:40:34 | |
トラックバック(0) | 日記