自民党の谷垣禎一総裁は11日午後の記者会見で、統一地方選前半戦の民主党惨敗について「東日本大震災対応への国民の不信が表れた。菅直人首相は国民の厳しい声にどう応えるか、自ら判断すべきだ」と述べ、首相の退陣を求めた。首相は震災復興に全力を挙げる考えだが、公明党の山口那津男代表も同日、首相交代を要求。求心力が低下した首相の政権運営は、厳しさを増している。
民主党は11日の役員会で、当面の復旧対策を盛り込む2011年度第1次補正予算案の内容を確認。岡田克也幹事長はこの後の会見で、1次補正を4月中に成立させ、速やかな執行を目指す考えを示した。
自民党も1次補正には賛成する方針で、谷垣氏は「震災対応など協力できることには徹底的に協力する」と強調した。一方で「健全野党として国家国民のためにならないことには断固筋を通す。政策論のない野合は国民への裏切りだ」とも述べた。自民党内で菅首相への不信感が強いことを踏まえ、首相続投を前提とした民主党との「大連立」は拒否する考えを示唆した発言だ。
また、本格的な復興対策を盛る2次補正の編成に当たっては、子ども手当など民主党マニフェスト(政権公約)の主要政策を撤回し、財源に充てるよう要求。「メンツにこだわって、そこまで踏み込めないということがあってはならない」とけん制した。
自民対民主という構図であれば、自民が勝って民主は負けたんだろうけど、全体から見れば民主は明らかな退潮、しかし、自民も改選前議席を下回ったようだ。民主が負けたのはあの体たらくでは当然だろうが、それが自民党に回っているわけでもないようだ。既成政党に対する不信感というのか、既存政治に対する不信感と言ったものが、かなり色濃く国民を覆っているようだ。
しかし、民主党のばら撒きにだまされた国民はさすがに減税にはあまり興味を示さなかったようだったことは賢い選択だったのかも知れない。この先、政治がどう動くのか見えないが、現在のバ菅政権が震災で延命してしまったのは隠れた国難だろう。菅政権が退陣しても民主党は任期一杯の4年間政権の座に居座るだろうが、当面は経験豊富な自民党を中心とした政権に戻して日本を安定させて、その後に政治のあるべき方向を探るべきだろうか。
いずれにしても政治は高度な専門職であるべきで知名度があるというだけで次から次へと素人政治家が出てくるような風潮は改めるべきだろう。政治家は金集めと票集めばかりを学ぶのではなく、しっかりと統治と政策を学んでこれに精通して欲しいものだ。
Posted at 2011/04/11 21:44:35 | |
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