「早く原発を抑えてくれ」「早く家に帰らせてくれ」――。
菅首相は21日、初めて福島県内の避難所を激励に訪問した。「頑張ってください」などと繰り返すだけの菅首相に、不満を募らせる避難住民から強い口調の訴えが投げかけられた。
福島第一原発に近い大熊町や葛尾村などからの避難住民60人がいる田村市総合体育館。住民数人と話し、立ち去ろうとする菅首相に、被災者の男性が声を掛けた。「もう帰るんですか」。屋内退避区域に自宅があり、避難所で過ごしている。
数回呼び掛けると、菅首相は出口から反転し、歩み寄ってきた。男性は「早く家に帰らせてほしい」と訴えた。菅首相は「全力を挙げて手立てを尽くしているところです」と話したといい、男性は「気持ちが伝わらなかった。(避難所訪問は)パフォーマンスに過ぎない」と憤慨していた。
今回の原発事故はこれ以上の対応の仕方はなかったのか。これが正しかったのか、知識がないので分からないが、最初から廃炉を前提に対応していたらもう少し早く被害も小さく収まっていたのではないだろうか。あるいは早くから外国の支援を受けていたらどうなっただろう。
家を追われた人たちの苦労は並大抵ではないだろう。また、今後何時戻れるかも明らかではない。原発が冷温停止状態に戻ったとしてもこれまでに放出された放射性汚染物質による汚染は続くのでそれがいつ終息するかも分からない。
避難所生活はあくまでも緊急避難的な措置なので地震・津波被災地もそうだが、早期に生活の復旧ということを考えてやらないといけない。警戒区域の設定も必要だろうが、どうも今の政権は被災者の生活復旧ということにあまりに無頓着ではないだろうか。首相が被災者の視察に行くのは良いが、せっかく行っても「頑張ってください」の言葉だけでは無責任すぎるのではないだろうか。
Posted at 2011/04/21 22:47:50 | |
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