政府は13日、航空自衛隊のF4戦闘機の後継となる次期主力戦闘機(FX)について、米国を中心に9カ国が共同開発中の最新鋭ステルス戦闘機F35を選定する方針を固めた。敵のレーダーに探知されにくい高いステルス性を備えているのが特徴で、ステルス機を開発中の中国などに対抗する狙いがある。
16日に安全保障会議(議長・野田佳彦首相)を開いて正式決定し、閣議了解する見通し。16年度から導入を開始し、最終的に約40機を取得する計画だ。防衛省は12年度予算案の概算要求で4機分の取得経費551億円を計上している。
FXの候補だったのは、F35(米ロッキード・マーチン社)▽米国が開発したFA18(米ボーイング社)▽英独など欧州4カ国が開発したユーロファイター(英BAEシステムズ社など)の3機種。F35とFA18は米政府が、ユーロファイターは英政府などがそれぞれ提案していた。
防衛省は9月下旬から3機種の提案書について、ステルス性、電子戦能力、航空阻止能力などの性能▽導入から廃棄までのコスト▽製造・修理への国内企業の参画▽機体整備など納入後の支援態勢--の4分野で採点した。
F35は高度のステルス性能を備え、米軍も導入する予定。中国やロシアがステルス機を開発中であることや、日米同盟強化のため米軍との連携のしやすさを重視した結果、他2機種より得点が高かったとみられる。
F35は開発が遅れ気味で、防衛省が求める16年度中の納入に間に合わない可能性が指摘されたが、米側は間に合うと主張した。
空自が保有する戦闘機はF4、F15、F2の3種類で計362機(今年3月末現在)。配備開始が73年と最も古いF4は現在67機あるが老朽化が進んでおり、政府は11~15年度の中期防衛力整備計画(中期防)に「新戦闘機」12機の調達方針を明記した。
予想通りと言えばその通りの結果だが、F-4、F-15の選定時とは違い、これしかないという選定ではないように思う。特に開発中の機体であることといまだに前途に未確定な部分が多いことなど待ったなしの導入を迫られる日本の主力戦闘機としてこれでいいのかと言う思いがある。最新鋭戦闘機なのでエレクトロニクスや飛行性能は問題ないのだろうが、今後トラブルが起きたりして導入が遅れることがないように祈りたいが。確実な機体でこの場を凌いでF-XXでこの機体を含め、日本の防空を再検討するという手もあったように思うが。
Posted at 2011/12/13 22:32:39 | |
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