国連平和維持活動(PKO)のため南スーダンに展開する陸上自衛隊第1次隊は20日午後(日本時間同日夜)、航空自衛隊機で同国の首都ジュバに到着した。坂間輝男施設隊長はジュバ空港で記者団に対し、陸自が活動する意義について「まさに日本の将来のためだ」と述べた。
発言の詳細は以下の通り。
--到着した感想とこれからの抱負を
「皆さんの歓迎ぶりにびっくりしているけども、本当にありがとうございます。感謝しているというのが率直な感想です。まずは1月の中旬から先遣隊で来てもらっている(現地支援調整所長の)生田目徹1佐以下、それから先発隊で入った副隊長以下の40日間以上にわたる努力にまずは感謝しているというのが今の気持ちだ。
さらに、国内から押し出していただいている防衛省の、それぞれの市ケ谷、朝霞で働いている方々のご努力によってこのような形になっているということについても、ひとつ感謝をしているところだ。
さらに家族、あるいは(自衛隊)協力会の方にもご理解があってのことだと認識している。さらに追加させて言わせていただくと、日本の兵站、物流を支えてもらっている業者の方々、当然、今乗ってきた(C130輸送機の)空自の方々のいろんな部分での力が結集して、現在われわれがここに立っているのだと思っている。まさに兵站、物流は国の力、国力だと思っているというのが私の今の率直な感想です。
さらに、そういったすばらしい日本の力をここ南スーダンの国づくりの一助、あるいはひとつの貢献ということで表せていければな、と感じているところです」
--今後の活動の課題は
「今後の活動の課題については、早くまず宿営地の基盤を(整えたい)。まだまだ基盤作りが順調に一歩進んだというのが現状でございますので、まずはその基盤を兵站、物流の流れに乗って計画通り進めていく。さらに2次隊にどのようにつなげていくか。あるいは施設活動をいつから開始するのかということについては、今後、調整所長との連携によって当然、UNMISS(国連南スーダン派遣団)の司令部との連携によって築かれていくのだろうと信じています。その辺が課題だと、当初の計画通りというように思っている」
--何か問題点は
「特に問題はないと思っている」
--改めて意気込みを
「先ほど感謝ということで話をさせていただいたが、日本でそれぞれ活動してもらっているみなさんもそうだが、それぞれの任務は違っていますけど、思いは一つだと思っています。心は一つだと思っています。われわれ祖国日本のため、そしてこの南スーダンのために任務必遂を旨に全力を尽くしていきたいと思っている」
--南スーダンで活動する日本での意義をどう考えるか
「まさに日本の将来のためだと思っております」
日本が世界の大国として存在し続けるにはこうした国際貢献と言うのは必要だろう。また、資源などの利益を確保するためにもこうした活動は不可欠だ。そうした意味ではまさに「日本の将来のため」だろう。こういう時の日本人の答弁は優等生的でまことに立派だが、命令一つで政権の自由になるからと言って国家の安全保障を担う自衛隊を安易に使い回すのは感心しない。政権も自衛隊などをこうした任務に派遣するのであれば法整備など周到な環境整備を心がけるべきだろう。
Posted at 2012/02/20 22:31:30 | |
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