2012年7月23日、尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近の海域を中国の漁業監視船3隻が航行した11日、中国外交部の劉為民(リウ・ウェイミン)報道官が記者会見で、「中国の漁業監視船は釣魚島から12海里以内に進入した」と認めていたことが分かった。香港中国評論社(電子版)が伝えた。
当時、日本側の抗議に対し、劉報道官は「抗議は受け入れられない」と反発。「3隻は夏季休漁が守られているかどうかを監視するための定例巡航で、正常な公務だ」と強調したが、7日に野田佳彦首相が「国有化計画」を宣言したことに対する報復措置であることは明らかだった。
記事によると、中国の漁業監視船の航海資料はここ数年、外部に公開されることはなかったが、12海里以内に進入することは基本的にあり得なかった。尖閣問題をめぐっては、中国政府はこれまで慎重姿勢を保ってきたが、「日本の違法な支配」に対し、正式に果たし状を叩きつけた形。
日本側の強烈な反発を招くのは必至だが、「これを十分に分かった上での行動」と記事。その上で、「情勢の悪化を食い止めるには、日本側が一歩踏みとどまるしかない」と指摘している。
米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ12機が23日、反対意見が飛び交うなかで日本に到着した。日米両国の官僚とメディアは、オスプレイ配備は尖閣諸島(中国名:釣魚島)を共同で防衛するためでもあると示している。オスプレイは米軍のもっとも先進的な輸送機とされているが、今年起こした2回の墜落事故により、日本の国民は不安を感じている。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。
英BBCは、森本敏防衛相が22日に「オスプレイ導入で(日米が)日本の南西方面を含む抑止力を高めることが重要だ」と発言したことを伝えた。BBCは、日本の南西方面は尖閣諸島と台湾海峡を指し、近年の日本の『防衛計画の大綱』と自衛隊の演習は南西の防衛の重要性を強調していると分析した。
テレビ朝日は22日、専門家や防衛相などを招いて討論を行った。同局が作成した図を見ると、オスプレイの行動半径は沖縄を中心に、尖閣諸島だけでなく、上海など中国の一部都市にも及んでいる。
メア前米国務省日本部長はフジテレビのインタビューに対し、「オスプレイは米軍普天間飛行場から尖閣諸島までわずか1時間で行くことができ、そのうえ、搭乗する作戦部隊と戦車の数も既存のヘリコプターより多い」と述べた。また、オスプレイ配備の最大の目的は日本の尖閣諸島防衛に協力することだと話した。
民主がろくに後先考えずに国有化などと刺激的なことを言うので中国も黙ってはいられなかったのだろう。何時どんな形で中国が出てくるのか予想するのは難しいが、あの辺りを中国に抑えられると米国も困るのだろうか。それともオスプレイ配備のためのリップサービスだろうか。まあいくらオスプレイでも12機ばかりで尖閣を守れるとは思えないが、中国への大きなプレッシャーになることは間違いない。感情的にならずに冷静な判断も必要だろう。
Posted at 2012/07/24 22:24:55 | |
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