韓国政府は23日、竹島(韓国名・独島(ドクト)の領有権問題を巡り野田佳彦首相が李明博(イ・ミョンバク)大統領宛てに送った親書を返送すると発表した。在日韓国大使館の参事官が日本外務省を訪れたが、構内への立ち入りを拒否され、返送できなかった。野田首相は同日の衆院予算委員会で、首相親書を返送しようとした韓国政府の対応を批判。日韓両国は応酬をエスカレートさせ、対立は深刻化している。
韓国政府関係者によると大使館はその後、親書を外務省宛てに書留郵便で送ったという。
親書は、李大統領の10日の竹島上陸や14日の天皇陛下への謝罪要求発言などに遺憾の意を表し、竹島の領有権問題を国際司法裁判所(ICJ)に共同提訴する提案や今後の韓国側の慎重な対応を求める内容。野田首相が17日に送った。
韓国外交通商省の趙泰永(チョ・テヨン)報道官は23日の記者会見で、返送の理由について「日本の主張が極めて不当な点、(これが)先例となる憂慮、紛争地域化する日本の狙いに利用される可能性などを総合的に検討した結果だ」と説明。「島根県の竹島に上陸した」という親書の表現は「あまりに不当で受け入れることができない」などと指摘した。
日本政府が親書返送は外交的に非礼と批判していることについては、韓国側の外交公式書簡を添付したので欠礼には当たらないと反論した。また、日本政府は親書を送った後で概要を明らかにしたが、韓国側は「われわれが見る前に日本側が公開した」(趙報道官)などと問題視。青瓦台(大統領府)によると、韓国の外交専門家の意見も親書に回答する必要はないとの意見が多数を占めたという。
これに対し日本外務省は、親書を返送しようとした韓国大使館からの面会要請を、理由説明がないなどとして拒否した。金起弘(キム・キホン)参事官が23日午後、外務省正門の前まで2回車で来たが、面会の予約がないとして門を閉じ敷地内に立ち入らせなかった。
山口壮副外相は23日夕の記者会見で「どうしても会いたいとのことだったが、目的が分からず、アポイント(面会予約)が成り立たない」と説明。そのうえで「『返す』と言われて『ああそうですか』とはいかない。返還ということなら会わないほうがいい」と語った。
一方、趙報道官は記者会見で、玄葉光一郎外相が22日の参院決算委員会で、韓国による竹島の実効支配を「不法占拠だ」と述べたことについて「発言の即時撤回と再発防止を強く求める」と批判した。
何とももめにもめているようだが、日韓がいがみ合ってもあまり良いことはないだろう。日中と言い日韓と言い、米国も気をもんでいるのではないだろうか。韓国は竹島を実効支配しているのだからもう少し控えめに振舞うべきだと思うが、これも国民性だろうか。日本もいい加減に戦争贖罪は止めるべきだろう。ただ、足元を見られるだけだ。アヘン戦争では英国は中国にずい分と酷いことをしたが、これを非難するような言葉は一言もない。仮に言ったとしても跳ねつけられるのが目に見えているからだろう。
しかし、韓国も随分と非礼な国だ。国家元首である陛下への謝罪要求に加えて親書も返送するとは非礼もこれに尽きるという風情だろう。時の勢いと政権浮揚のためのポピュリズムは向こうの国内事情だろうが、それを国外に向けたことは長い目で見れば大きな損失だろう。日本はじっくりと腰を据えて構えればいいだろう。問題はそれが出来るかどうかだが、・・・。下手を打って外交上の失点にならなければいいが、・・・。
Posted at 2012/08/23 22:05:52 | |
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