政府は24日、外務省の河相周夫(ちかお)事務次官を北京に派遣した。尖閣諸島(沖縄県)の国有化後、次官訪中は初めて。25日、中国の張志軍(ちょうしぐん)筆頭外務次官と会談する。「国交正常化後、日中関係が最も険悪化しかねない状況」(日中関係筋)との危機感から、次官対話で緊張の緩和を目指すべきだと判断した。
河相氏は24日夕、北京空港に到着し、記者団に「難しい状況があるので、日本側の考えを率直に説明し、中国側の考えを聞く。両国関係の前進のために努力したい」と述べた。
河相氏は出発に先立ち、野田佳彦首相と首相官邸で会い、尖閣をめぐる状況を報告。首相の国連総会出席中も、密接に情報共有することを確認した。
日中関係をめぐって、北京の人民大会堂で27日に予定していた国交正常化40周年を記念する式典は19日に開催を確認したものの、中国は23日に中止を決定。中国共産党中央対外連絡部の楊燕怡(ようえんい)部長補佐らの訪日も当初予定の18日を24日にずらしたが、結局、中止になり、日本政府は事態収拾の糸口をつかみかねている。
河相氏は訪中で、尖閣国有化の経緯を説明し、関係悪化に歯止めをかけるため意見交換したい意向。玄葉光一郎外相も国連総会に合わせ、中国の楊潔※(ようけつち)外相との会談実現に向け調整しており、外相会談も地ならししたい考えだ。ただ、日中の主張の溝は深く、日本政府内には「話しても平行線をたどるだけ」(外務省関係者)との見方が出ている。
尖閣国有化に対する中国の強硬な反発を、「これほど反発するとは思わなかった」などと呑気にのたまっている政権が話し合いなどをしに行って大丈夫なのかねえ。中国は理由はどうあれ、日本が尖閣諸島を国有化したという事実に態度を硬化させているのだし、そんな時に中国が話し合いで国有化と言う事実を納得するとは思えない。国有化で起こり得る最悪の事態は武力衝突と言う危機管理さえできない政府が話し合いに行っても何も売ることは出来ないだろうと思うが、どんなものだろう。ここは我慢比べなのだからあまりじたばたしないで国有化した領土を淡々と、しかし、毅然と確保する以外にはないと思うが、・・・。
Posted at 2012/09/24 21:51:29 | |
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