読売新聞社は、野田第3次改造内閣が発足した1日から2日にかけて緊急全国世論調査(電話方式)を実施した。
野田内閣の支持率は今年7月以来の30%台に回復し、自民党も「総裁選効果」で政党支持率が2009年の野党転落後で最高を記録した。一方、正式発足したばかりの新党「日本維新の会」は、勢いに陰りが見え始めている。ただ、新閣僚や自民党の安倍総裁に厳しい視線も向けられており、今回の調査結果は、各党の衆院解散戦略にも影響を与えそうだ。
内閣支持率は34%で、前回調査(9月15~17日)の27%から7ポイント上昇し、一定の改造効果が表れた。不支持率は56%(前回63%)。
ただ、新閣僚や民主党役員について個別に聞くと、田中文部科学相の起用を「評価しない」が51%で、「評価する」は35%にとどまった。輿石幹事長の再任を「評価しない」は58%だった。細野政調会長の起用は「評価する」39%と「評価しない」40%が拮抗(きっこう)した。政権浮揚につながるとの期待もあった田中氏の起用に、批判が根強いことが浮き彫りになった。
自民党の新執行部の顔触れに関しては、安倍総裁の選出を「評価しない」53%が、「評価する」40%を上回った。対照的に、石破幹事長の起用を「評価する」は70%を占めた。
「野田首相と安倍総裁のどちらが首相にふさわしいと思うか」という質問では、安倍総裁44%が、野田首相34%を上回っている。
政党支持率は、自民が28%(前回21%)に上昇し、2009年9月の野党転落以降、最高となった。民主も18%(同15%)に上昇したが、維新は横ばいの2%(同2%)、無党派層は43%(同51%)だった。自民党は早期解散要求を一段と強める構えだ。
次期衆院比例選の投票先も、自民が36%(同31%)、民主が18%(同14%)といずれも上昇。前回2番目だった維新は13%(同16%)に下がり、3番目だった。「政策に現実味がない」といった批判が出る中、勢いにブレーキがかかった。
もうだめだろうけど最後に何かをしてくれないだろうかと言うはかない期待、裏付けのないもの言いや威勢の良さはやはり不安だという安定志向、そして最後は経験に期待するしかないと言うあきらめにも似た安定志向と言ったところだろうか。次に選挙をやれば政権は自民党に戻るだろう。しかし、この自民党が国民の期待にこたえられる政治を行えるだろうか、それがかなえられない時に国民の機体はどこに向かうのか、日本は大きな分岐路にさしかかっているのかもしれない。
Posted at 2012/10/03 00:14:52 | |
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