韓国のKBSテレビは4日、海上自衛隊のヘリコプターが先月21日、韓国の防空識別圏に無断侵入して竹島上空に接近、韓国軍戦闘機が出動した後、警告を受けて圏外に引き返していたと報じた。
KBSによると、4000トン級の海自護衛艦が先月21日、竹島から54キロの水域に接近。護衛艦を発艦したヘリが午後7時20分すぎ、竹島上空の韓国側防空識別圏に無断侵入したという。
韓国軍がF15K戦闘機4機を出動させるとヘリは方向を変えて竹島付近の上空に5分ほど滞空。その後、無断侵入を警告すると圏外に出たという。
KBSは「他国の防空識別圏に航空機を進入させる場合、事前の許可を受ける必要があるが日本側は手続きを無視した」と指摘。韓国軍に対しても「事実を公表しなかった」と批判の矛先を向けた。
一方、英BBC放送など海外メディアの取材陣が4日、韓国政府のヘリコプターで竹島に上陸していたことが分かった。在韓日本大使館は同日、韓国外交通商省に「受け入れられない」と電話で抗議した。
■「公海上、問題ない」 海上自衛隊
海上自衛隊によると、護衛艦「ありあけ」が9月26日にロシアのウラジオストク沖で実施したロシア海軍との捜索・救難訓練に参加する前に、竹島の東方約50キロの海域を航行中、艦載ヘリコプターの発着艦訓練を行った。
訓練中に韓国軍から護衛艦に飛行目的を問い合わせる通信があったという。護衛艦は韓国の防空識別圏内と認識していたが、海自は「公海上の訓練で問題はない」としている。
何でもかんでも自己を正当化する材料に使うのが外交のようだ。慎重な海上自衛隊のことだから国際法上問題のある行為とは思えないが、たかが艦載ヘリ1機に戦闘機4機というのはいかにも大げさに思えるが、いかにも重大なことであるかのように見せつける、それが外交というものだろう。
防空識別圏に侵入する場合は事前に通告するようになっているようだが、領土問題が存在する地域となるとまた難しいものがあるだろう。いずれにしてもつまらない誤解から不測の事態が起こらないように双方とも自重して慎重な行動を求めたい。
Posted at 2012/10/05 22:56:02 | |
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