「いつまでに(衆院を)解散しろ、とあまり言うべきでない。みっともない」。自民党の森喜朗元首相は12日、就任あいさつに事務所を訪れた石破茂幹事長と約30分間会談し、こう苦言を呈した。石破氏が「各種世論調査の数字だと、次期衆院選で政権交代できるのではないか」との見通しを示しても、森氏は「取らぬタヌキの皮算用をするな」と厳しく注意したという。
先の総裁選で「脱派閥・脱長老支配」をアピールした石破氏に対し、森氏は「君が議員票を取れなかった意味をよく考えなさい」と忠告。自身を含む党の重鎮や派閥領袖(りょうしゅう)らへの配慮を忘れるな、と言わんばかりだった。
法案を盾にとって、「解散しろ、解散しろ」と迫るのもいかにも子供っぽくて能がないが、重鎮や派閥の領袖を前面に出して政党を牛耳ろうというのもあまりにも時代錯誤が激しすぎて何ともいただけない。政治家と言うのは何よりも政策で勝負すべきであり、その政策を評価して国民は政治家を選ぶ。
そうして選ばれた者が徒党を組んで徒党の都合で政治を動かすというのはもう改めなければいけない政治体系だろう。日本人は何でも徒党を組んでその一員となって自己保存を図るのが好きなようだが、政治家個人の利益で集うよりも政策とその実行のために集って力を尽くして欲しいと思う。
民主党はあまりの無策に自壊したが、自民党が浮かび上がったのは党として新たな時代に向けて再生したわけではなく民主党があまりにも酷すぎただけだ。ここでまた派閥だの重鎮だのと言っているようでは政権を取り戻したと言ってもまた手放すことになるだろう。その時にまた訳の分からない政治集団が出てくるといい加減に日本がこけてしまう。この辺りで政治家の皆様は本腰を入れて考えてしっかりとした政策本位の本格的な政治集団を目指すべきだろう。
Posted at 2012/10/12 22:55:59 | |
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