政府は7日午前、首相官邸で安全保障会議(議長・野田佳彦首相)を開き、北朝鮮が発射を予告した長距離弾道ミサイルへの対処方針を決定した。会議後、森本敏防衛相は日本の領域にミサイルの一部が落下する場合などに備え、自衛隊法に基づく破壊措置命令を自衛隊に出した。森本氏は記者会見で「ミサイルから我が国の領土と国民の生命を守る」と述べた。命令の期間は22日まで。破壊措置命令は4月に北朝鮮が発射に失敗して以来で今回が3回目。
北朝鮮は事前通告で、今回のミサイルを「人工衛星」としており、10~22日の午前7時~正午に打ち上げるとしている。前回の4月には予告期間の2日目に発射しており、気象条件などが整えば期間の早い段階で発射に踏み切るとみられる。
韓国政府などによると、ミサイルは3段式とみられ、1段目は韓国南西部・扶安(プアン)の西約140キロの黄海に、「衛星カバー」が済州島の西約88キロの東シナ海にそれぞれ落下。2段目はフィリピン・ルソン島の東約136キロの太平洋に落下する計画。計画通りに打ち上げられれば発射から約10分後に沖縄県石垣市の上空を通過する見通しだ。
自衛隊の「BMD(弾道ミサイル防衛)統合任務部隊」は海上配備型迎撃ミサイルSM3を搭載した海上自衛隊イージス艦3隻を東シナ海や日本海に展開。地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」(PAC3)を沖縄本島、宮古島、石垣島と首都防衛のため東京・市ケ谷など計7カ所に配備し、日本の領土・領海に飛来する恐れが出た場合にはこれらの迎撃ミサイルで破壊する。
これで3回目の対弾道弾対応だが、MDというのはそもそも持っていることそれ自体が抑止力になる兵器体系だろう。実際にどの程度当たるのか分からないが、あんな高価なものをドンパチと数撃つものではないだろう。迎撃して当たらなければシステム自体が無意味・無価値になる。お互いに無駄なことなのだからやめればいいのだが、相手が北朝鮮では無理だろう。
Posted at 2012/12/08 00:47:01 | |
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