第46回衆院選は16日午後8時で投票が締め切られ、開票が始まった。自民党は小選挙区、比例代表ともに民主党を圧倒。共闘する公明党と合わせて過半数の241議席以上を獲得する勢いで、2009年に失った政権の奪還が確実な情勢となった。民主党は全国で苦戦しており、公示前の230議席から激減する見通しだ。「第三極」陣営では、日本維新の会が比例で支持を広げており、衆院第3党以上を確実にした。
衆院選による政権交代は2回連続。自民党の安倍晋三総裁は、今月下旬に召集見通しの特別国会で第96代首相に選出される。安倍氏は06~07年に首相を務めており、返り咲きは現行憲法下では吉田茂氏以来2人目となる。
午後8時半現在、自民党は北信越や中国、九州などの選挙区で民主党を引き離している。前回は惨敗した東京など都市部でも支持を広げており、小選挙区で46、比例28の計74議席を固めた。全常任委員会で委員長を独占し、委員の半数を占める安定多数(252議席)を上回る勢いだ。前回は小選挙区で全敗した公明党も堅調な戦いを進めており、小選挙区3、比例3の計6議席を固め、公示前の21議席を上回るのは確実。
一方、民主党は前回25選挙区中21勝した東京や、18選挙区中14勝した神奈川などでも伸び悩んでおり、野田佳彦首相(党代表)が目指した「比較第1党」は絶望的。議席獲得が確実となったのは、小選挙区5、比例13の計18議席にとどまっている。
第三極では維新に勢いがあり、東京ブロックの石原慎太郎代表や、近畿ブロックの東国原英夫前宮崎県知事の当選が確実になるなど、小選挙区1、比例16の計17議席を確保した。みんなの党は北関東、南関東、東京で3議席を確保、公示前の8議席を上回りそうだ。日本未来の党は伸び悩んでおり、公示前の62議席からの大幅な後退は避けられない情勢だ。
共産党は公示前の9議席の確保は微妙。社民党も公示前の5議席から後退しそうだ。新党大地は比例北海道ブロックで1議席を確保。国民新党は1議席をうかがう。新党日本は議席を失う可能性があり、新党改革の議席獲得は厳しい。
総務省によると、午後6時現在の推定投票率は41.77%で、前回に比べ6.63ポイント下回った。17日未明には小選挙区300と比例180の全480議席が確定する。
自民党が大勝、民主は解党的な惨敗、維新はそこそこ、未来はこれも惨敗、しかし、これは当然の結果だろう。自民の大勝は消去法で他になかったということ、民主の大惨敗はこれまた当然の報いで口先だけでろくなことはできず、国益を損なったこと夥しい。維新はある程度の議席を取りそうだが、これも海の物とも山のものとも分からない。羹(あつもの)に懲りている日本人は手を出し難いだろう。未来は民主分派が嫌われたのだろうが、口だけのきれいごとでは政治は出来ないだろう。
結局、この国で政権担当能力が最も高い自民党に政権を一回戻してこの国の屋台骨を立て直さないといけない。他の政党はその間どうするのか、その結果で次の政権選択が変わるだろう。まずは民主のでたらめ政治で傾いた日本の屋台骨が立て直せるか、それを見守りたい。
Posted at 2012/12/16 22:02:18 | |
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