中国が日本と領有権を争う尖閣諸島(中国名・釣魚島)に戦闘機を投入する可能性を示唆した。中国国防省の楊宇軍報道官は27日の記者会見で、非武装の中国機が釣魚島をパトロールした際、日本はF15戦闘機を緊急発進させたことに関連し、「中国軍は日本軍の戦闘機の動向を緊密に監視するなど高度の警戒態勢を維持している。中国軍は海洋監視部門などと力を合わせ、主権と海洋権益を守る使命を断固として果たす」と述べた。発言は日本が中国のパトロール機(プロペラ機)に戦闘機で対処し続けた場合、中国軍も戦闘機を投入することも辞さない姿勢を示唆したものだ。
楊報道官はまた、「中国軍は管轄範囲内で正常なパトロール活動を行なっており、今後も展開していく」と述べた。日本は現在、中国との紛争を口実に「再武装」の動きを本格化させている。
中国は東シナ海で日米の監視網に対抗するため、早期警戒機部隊を拡充したもようだ。台湾の中央通信は28日、中国の衛星テレビ局「深セン衛視」などを引用し、中国軍が今年、東シナ海を偵察する空軍第26師団の早期警戒機部隊を3個特殊任務機旅団に拡大再編したと伝えた。第26師団は早期警戒機と電子情報偵察機が所属する「特殊任務師団」で、11種類の最新の警戒機を保有しているとされる。
一方、中国共産党機関紙、人民日報が同日発表した今年の10大ニュースでも尖閣諸島など海上への領有権強化が1位となった。2位は薄煕来・元重慶市共産党委員会書記の失脚など腐敗撲滅が入った。中国初の空母「遼寧」の就役もランクインした。外交消息筋は「中国が2010年に国内総生産(GDP)で日本を上回って以降、北東アジアで覇権的地位を固めようとしている。中華民族の復興を掲げる中国の新指導部は尖閣諸島問題で譲歩しないはずだ」と指摘した。
ほらほら、来た来た、戦闘機派遣宣言が。中国が狙っていたのはこれだろうか。日本としては通常のスクランブルで領空保護のための正当な行為だが、向こうはそうは言わない。まるで日本が戦闘機で弱い観測機を追い回しているような言い方をする。これまではあんな監視用の航空機など尖閣には飛んで来なかったが、これを飛ばして領空を侵犯させ、自衛隊の戦闘機を引っ張り出すというのは何とか武力行使に持ち込もうという策略にしか見えない。どうする日本、ここまで来たらもう手は引けないだろう。
Posted at 2012/12/29 17:47:43 | |
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