日本政府は4日、米カリフォルニア州で日米の「離島奪還訓練」を10日より予定どおり実施すると発表した。中国の軍事専門家である李莉氏は中国中央電視台(CCTV)の番組「今日関注」のインタビューに応じた際、「日本の釣魚島(尖閣諸島の中国側呼称)の未来の作戦構想に変化が生じた。今回の離島奪還訓練で、日本は米軍の垂直上陸作戦能力を学び取ることになる」と語った。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。
今回の日米合同軍事演習は、「ドーン・ブリッツ=夜明けの電撃戦」と呼ばれる。同演習は米軍が2009年より単独で実施しているが、自衛隊が参加するのは今回が初だ。
李氏は、「今回の日米離島奪還訓練について、日本は派遣部隊について調整を行った。これまでは離島防衛を担当する陸上自衛隊の西部方面普通科連隊だけが訓練に参加し、その内容も陸上の離島奪還作戦のみだった。しかし今回は米国の将来的な垂直上陸作戦であり、地平線を越えた上陸作戦になる。日本は米軍の作戦を学び、コピーするチャンスを得る。日本の釣魚島に対する将来的な作戦構想にはすでに変化が生じている。日本は西部方面普通科連隊のみで、敵に上陸を許した状況下で上陸阻止を実施した場合、チャンスを失うと見ている。そのため日本は作戦の開始時間を切り上げ、海・空からの作戦段階からスタートし、米軍の垂直上陸戦術を参考にすることで、その後の離島上陸作戦で優位に立とうとしている」と指摘した。
今回は大規模な演習となり、日本の陸海空自から計1000人以上の隊員が参加し、これまでの演習の水準を上回る。日本は今回さらに、ひゅうが型ヘリ空母や2隻のイージス艦を含む軍艦を派遣する。
訓練に参加する海自の隊員は700人以上に達し、西部方面普通科連隊からも250人が参加する。西部方面普通科連隊の兵力は600人あまりのため、その約半数が米国の演習に参加することになる。今回の離島奪還訓練で、陸自・海自が共同作戦を展開し、武力衝突のぼっ発から終了までの全過程を訓練する可能性がある。
かなり大規模な演習には違いないが、本当にこんな高度なことをやっているのだろうか。立体的な両用戦の基本を訓練するのではないだろうかと思うが、どんなものだろう。これまで日本は旧ソ連の着上陸に備えた対機甲戦ばかり訓練していたが、旧ソ連の崩壊で様々な戦闘に対応すべく訓練を始めた。島国である日本にとって両用戦は不可欠の戦闘形態だろう。今回尖閣諸島問題でにわかに脚光を浴びるようになったが、本来はもっと以前から検討されるべき問題だったのだろう。
Posted at 2013/06/08 00:44:44 | |
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