中国の華僑向け通信社、中国新聞社(電子版)は10日、米軍と日本の自衛隊が同日から合同で「島しょ防衛」訓練を行うことについて、「中日関係修復の足かせになる」と不快感をあらわにした。以下はその概要。
米軍と自衛隊は10日から米カリフォルニア州で合同の「島しょ防衛」訓練を行う。中国側が事前に「中止」を申し入れたが、「特定の国に向けたものではない」とこれを突っぱねた形。
日本の華字紙・日本新華僑報は「回数からみて、日本は島しょ防衛演習を常態化させている」との見方を示す。釣魚島(尖閣諸島の中国名)をめぐるいざこざが続く中、日本側が「島の奪還」が目的だと思わせる演習を常態化させることは問題の改善が遠のくばかりでなく、中日関係修復の足かせになるだけである。
日米が島しょ防衛訓練の舞台を日本から米国本土に移したことは、釣魚島(尖閣諸島)問題に対して「(米国の対日防衛義務を定めた)日米安保第5条が適用される」ことを国際社会に広く知らしめ、米国が日本の強力な後ろ盾であることを誇示するものだ。
米国は自衛隊を直接米国に迎え入れることで、米国が集団的自衛権の行使に同意することを暗示しているのだろう。だが、釣魚島問題をめぐる現状は日本側の一方的な挑発が引き起こしたもの。安倍首相は就任後、中国に対して強硬姿勢をとり、何度も「島の奪還ショー」を繰り返している。
こうした言動は釣魚島(尖閣諸島)情勢の緩和を遠のかせるだけでなく、アジア太平洋地域の平和と発展をも脅かすものである。
これだけ何度もやいのやいのと非難すると言うことはこの演習が中国にとって嫌なことなのだろう。特に日本が両用戦能力をつけることが中国にとっては脅威なのだろう。こういう時は相手の嫌がることはどんどんやるべきだろう。それが相手に対する抑止力となる。
Posted at 2013/06/11 00:13:42 | |
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